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2008年01月01日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録」です。
「博士課程への準備期間」第6回、

「プロポーサル」。
(2001年10月下旬)

前回は電話の契約が
実はうまくいってなかったのを
I恵ちゃんにBTに電話してもらって
解決したという

「助けられるかみぽこ」

を書いたわけだけど、(苦笑)
まあ、何もかもが揃っていて
外国にいることを感じさせない
大学のキャンパスにある
寮から外に出て
初めて外国で1人で住むわけだから
いろんなトラブルがあるのは
仕方がない。

そしてそんなトラブルを
1つ1つ解決しながら、
着実に前に向かって
1歩1歩進んでいることも
もちろんあった。

まずは前回書いたけれども
PhD1年目のセミナーに
出席したことだった。

私はまだ正式にPhDに
入ったわけじゃなかったから
なんの資格でセミナーに加わったのか
よくわからなかったけど、
担当のベンサム博士も
新しいコースメートに
なるであろう人たちも
特にそれを不思議に思うことなく
自然にセミナーは行われた。

セミナーが終わった後だったかな、
何人かのコースメートと話をした。

修士課程でも一緒だったアレックス

アルゼンチンから来たマルチェロ

そして韓国人チャン・ホーたちだった。

他にも話したけど、基本的に今後
「留学回想録」に登場するのは
この3人くらいだと思うので、
彼らの名前だけ記しておく。(苦笑)

特にこの時覚えているのは
マルチェロがね
私の名前(本名)と自分の名前が
同じ「マ」から始まることから

「名前がすごい似ているな!」

と、いたく感心していたことだった。(笑)

似てるったって、
たった一音だけじゃん。。。(苦笑)

とか思ったけれども
まあ、何か無理やりにでも
親近感を持てる材料を探そうとするのが
ラテン系のコミュニケーション
なんだろうねえ。

セミナー後にいつものように
芸術会館のカフェにいくと
昨年から引き続き
この学校で勉強している

「芝生の上をハイヒールで歩くM子さん」

がやってきたので、
このマルチェロの話をしたら、

「あーっはっはっ。
またあ、さすがラテン系。
いいかげんなんだからあ。」

と、豪快に笑い飛ばされた。

しかし、共に驚異的な社交性を誇る
マルチェロとM子さんが出会うのに
そう長い時間はかからなかった。(笑)

この頃、日本人とも
新しい出会いがいくつもあった。

新しいといっても、
そのほとんどが
昨年から顔は知っていたけど、
話をしたことがない
学部生の子たちだった。

昨年から知っていた数学科のKと
先日知り合ったI恵ちゃんから
紹介されたわけだ。

まず、社会学部のS美ちゃん。
この子は昨年度、
寮から学校への小道で
よくすれちがった。

いつもロングの茶髪に
ミニスカートにブーツに
ロングコートという格好で
割と無愛想(苦笑)なので
日本人だろうとわかっていたのだが
これまで話をすることはなかった。

ただ、気にはしていた。

私にはかわぽこという
会社の同期入社にして
盟友とでもいうべき
存在がいるが、
彼が高校を卒業して
単身アメリカに渡って
アメリカの大学を卒業したという
経歴の持ち主だったこともあって、
同じように高校を出て
すぐ海外の大学に入学した子に
なんか親近感のようなものがあった。

「こんな若いのに海外でがんばって、
大変だろうし、すごいな」

と思っていたわけだけど、
しかし、初めて話してみたら
ちょっとびっくりした。。。

前にも書いたことがあるんだけどね。

かみぽこ(以下K)「なんでジェンダー・スタディを
勉強してるの?」

S美(以下S)「つーかあ、あたしい、
ジェンダー嫌いなんすよおー。」

K「ジェンダー嫌いって、
じゃあ、なんでやってるの?」

S「なんかあ、昨年間違えて
取っちゃったんだけどおー、
先生も微妙だしいー、
なんか授業もやってること
うざいって感じで
今年は変えてもらおうと
思ったんすけど、
学部にいー

『もう遅い』

とか言われて、
あれっ?みたいな。。。」

K「ああ、そう。。。(苦笑)
なんでイギリスに来ようと思ったの?」

S「うーん。京大とか行こうと
思ってたんすけど、
なんかあ、センター試験の前に
もうやめたっと思ってえー、
それで微妙にイギリスに
行きたくなって。。。あはは。」

K「び、微妙に、なの?」

という、わずか20歳にして
人生開き直ったような
S美ちゃんの言葉に
私は言葉をなくしてしまった。。。(笑)

さて、今日のタイトルにある

「プロポーザル」

なのだけれども、
今日はこれが本題のはず(?=苦笑)です。

プロポーザルというのは、
博士課程の研究計画書であって、
それを1日も早く作成して
願書と一緒に学部に提出して
正式な博士課程への登録を
しなければならないというのが
私にとってこの時期
最も大切なことだった。

願書の説明書きを読むと
プロポーザルの部分は
英文で1800ワードと
書いてある。

まあ、これまで
エッセイは5000ワードだったし
修士論文は15000ワードだったわけで、
字数的にはなんのプレッシャーも
なかったけれども、
それ以前にプロポーザルに
何を書いたらいいのか
よくわからなかった。

そこでまずはソフィアに会って
何を書いたらいいのか聞いてみたのだが
彼女の答えはいつもの通り
簡にして要であった。(苦笑)

「研究するテーマの
何がオリジナリティなのか。
何が学問的貢献になるのか。

仮説は何か。

その仮説を証明するための
理論と方法論は何か。」

私はソフィアの言う通りに書いてみて、
1週間後くらいに彼女に見せてみた。

「何が学問に対する
新しい貢献なのかが弱い!
オリジナリティがない!!」


彼女のコメントだった。
私は言ってみた。

「しかし、いきなり
オリジナリティとか
新しい貢献と言われましても、
私はまだまだ勉強が足りないので
よくわかりません。」

それに対して、
ソフィアは強烈な答えを
返してきた。

「私が聞きたいのは、
オリジナリティと
新しい貢献は何か、
これだけ!

貴方が何を勉強したいかは
私は興味がない!」

はい。。。(苦笑)

ただ、ソフィアは1つ
付け加えた。

「オリジナリティというのは、
何にもないところに
突然打ち立てるものじゃない。

同じ理論を使って
違うケースを分析する。
これで十分オリジナリティよ。

貴方の場合、
日本をケーススタディに使って
それが新しければいい。」

私はまた1週間くらいかけて
プロポーザルを書き直してみた。

まあ急に分厚い本が
読めるわけじゃないし
適当に教科書のように
まとめてある本を見て、

(このへんでオリジナリティ出せるかな?)

みたいな感じで書いてみた。
ところが、翌日別な本を読むと
すでに私が新しいと思ったことは
他の人が書いていて、
こりゃだめだと
また考え直して書いて、
別の本を読むと
これもだめだとわかって
また考える。。。(涙)

こういうのを何度か繰り返して
やっとソフィアに見せた。

ソフィアはプロポーザルに
簡単に目を通して

「早く学部に出して」

と、あっさり言った。

また厳しく言われるかと思っていた私は
拍子が抜けてしまって、思わず

「まだ、問題があると思うんですが。。。」

と自分から言ってしまった。(苦笑)

「とにかく、早く出して!」

ソフィアが繰り返しそう言ったので
私は、

「わかりました。
では、学部に推薦状を
提出しておいてください。」

と言って部屋を出た。

なんだか、

「よしっ、できた!」

って感じの充実感は全然なかったが、(苦笑)
とりあえずプロポーザルはできたので
残りの願書の書類を作成することにした。

とりあえず推薦状をソフィアとあと一人
学部の先生に書いてもらわないといけなかった。

「アランのおじいちゃん」

こと、アラン・レイトン=スミス教授に
お願いしようと思っていた。

それでは、またね。





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最終更新日  2008年02月08日 11時46分54秒



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