12種体型12種体型とは、痛みと歪みがどのようにつながっているかを見分けるために、我々均整師が使う‘ものさし’です。「頭脳型(前後型)」 「消化器型(左右型)」 「泌尿器型(回旋型)」 「呼吸器型(肋骨型)」 「生殖器型(骨盤型)」 「循環器型(骨格筋型)」 これらの6つが、さらにそれぞれ正反対の性質を持つ2つずつ(頭脳型の「陽性」と「陰性」など)に分かれることで、合計12種類の体型になります。 頭脳型であれば「頭に疲れがしわ寄せしやすく、体型や動きでいうと前後のバランスを崩しやすいタイプ」。 消化器型であれば「胃腸に疲れがしわ寄せしやすく、左右のバランスを崩しやすいタイプ」。 生殖器型であれば「骨盤内臓器に疲れがしわよせしやすく、骨盤のかたちに特徴のあるタイプ」というように考えていただくと解りやすいと思います。 このうちのどれか、あるいはいくつかを通して痛みや不調が現れます。 例えば同じ腰痛でも「右の肋骨に弾力性がなくて動きにくいために、肋骨と骨盤との連動がスムーズにいかず、腰に痛みが出る」のは、胃や肝臓など消化器系の臓器を中心として歪みが出やすい消化器型タイプの人の特徴です。 「背骨が真っ直ぐ過ぎるために、日常動作中の腰への衝撃をバネのように受け止める力が弱く、痛みが出る」のは、頭を支えている背骨全体の動きを中心として歪みが出やすい頭脳型タイプの人の特徴です。 これらのことから腰痛の調整は1種類ではなく、それぞれの体型別に何通りにもなることが分かります。 場合によっては腰にはほとんど手をかけないで済んでしまうというようなことも起こります。肋骨の調整、あるいは頭蓋骨の調整だけで腰の制限が解除されることも多いです。 どのような症状であっても、その症状自体をなんとかしようということはひとまず脇に置き、それぞれの体型に応じた全体のバランスをとることが、痛みをその根本から解消し、また再発を防ぐことへの近道なのです。 【参考文献:身体均整師会「講座集復刻版」第1~7集】 |