オルセー美術館は、鉄道線路も無く残っていたオルセー駅を改造して作られ、開館したのは1986年12月のことでした。
ルーブル美術館とはそれ程離れていませんで、セーヌ川の対岸に位置しています。
印象派以降の絵画がルーブル美術館から移されて、展示されているのが魅力です。ルーブルを含めて、通常の美術館では中世の宗教画、ルネッサンス絵画から順番に展示されているので、丹念に鑑賞して行きますと是非見たいと思っていた時代の絵に出会う頃には疲れてしまうのですが、オルセー美術館では、古典派の雄であるアングルから始まりますのでそんなことはありません。思い切り、好きな絵だけを好きな時間だけ楽しめると言う様になっている美術館なのです。
その為、世界各国からの入館者は極めて多く、開館時刻前から長蛇の列となります。中学生を引率している美術の先生などが、列の中で仏語・英語なりで説明している姿も多く見られます。
日本人も印象派、後期印象派については学校で教えられていることが多く、日本人入館者も多数で館内には日本語の説明書も備えられています。
元々は駅舎のいう制約から、面積は広くありませんので展示は高さ方向に整備されています。ゴッホ、ゴーギャン等の後期印象派の展示室は多分駅舎の屋根の上4階か、5階に新設されているスペースに設けられています。
1991年に訪問した時は、開館時間が午前中のみで二階以上は閲覧出来ない日となっていましたので、珍しく空いていました。入館料金も半額で、その時は写真撮影は出来ました。
1998年再訪した時は、入館者で溢れかえっていました。その時の写真が残っていませんので、写真撮影は禁止となったのかも知れません。
1991年に訪問した時の写真をご覧下さい!
それにしてもアングルの名画「泉」の表面防護ガラスに室内の様子が写ってしまっています。ルーブルにあった時にはガラスは無かった様に思いますが・・