カテゴリ:Overseas Europe
ボイマンス美術館はオランダ最大の貿易港ロッテルダムにあります。
訪問したのは1999年3月でしたが、寒い雨の日でした。三日前にアムステルダムに泊まった時は雪が降っていましたが、その翌日は天候が回復し、海岸のリゾート地であるスヘフェニンゲンに二泊して帰国する日となりました。 飛行機は夜出発となりますので、半日のゆとりを利用してボイマンス美術館に行って見ることにしました。 ロッテルダム駅で旅行トランクをロッカーに預け、駅前のデパートに行って雨傘を買い、美術館が近くにあると思い徒歩で出掛けました。歩いている内に雨風が強くなって、なかなか見つかりませんし、濡れるは寒いはで大変なことになりましたが後の祭りです。 ようやく到着した時は、ほっとしましたが風邪もひいてしまった様です。 そんな日だった為か、館内は入館者も少なく空いていてゆっくりと楽しめました。最も見たかったブリューゲルの「バベルの塔」の絵がある部屋には誰もおらず、ひっそりとしていたのには吃驚しました。ものすごい細密画で、人が又骸骨人間もいたと思うのですが、一心不乱に建設に従事している様子が描かれていたのです。人間の不遜を正す為に、従事した人々は飛散しバベルの塔は打ち捨てられるのですが、ブリューゲルはそれを暗雲として塔の上に漂わせ暗示している様でした。 館内は撮影禁止でしたので、売店で購入した絵葉書をスキャナーでアップしましたのでご覧下さい! オランダを含むフランドル地方は油絵が発明され、フランドル派画家達が多く輩出されたので、名画が沢山残されていて不思議はありません。 悲運の画家レンブラントが息子ティトスを描いた唯一の油絵も此処にあったのかと感激しました。 アムステルダムの国立美術館、ゴッホ美術館と違って混雑は少ないので、数多くの名画が静かに自分と向き合いながら鑑賞出来る美術館です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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