テーマ:西海国立公園(210)
カテゴリ:Goto Islands
芦山(ろざん)の滝は、三方を山に囲まれた中通島の南端に近い岩瀬浦郷にあります。高さ約100メートルの断崖から落下する瀑布は五島列島と言うより長崎県随一です。
山嶺から女滝(72メートル)、小さい男滝(約40メートル)の滝が滝壷付近で合流するところから別名夫婦滝とも呼ばれ、浦内に注いでいます。 上流に飲料水用の水源池を設置しましたので通常は水量が少ないのが残念ですが、雨の降った後では水量が確保され見事な滝が鑑賞出来ます。 岩壁が垂直ではありませんので滝は岩肌を迸る様に落下し、靄の中に浮かぶ情景や自然美の織りなす景観は、見応えがあります。 道路脇の展望所には小さな銘板があり、それによると「滝の名は今から200年前、中国華南出身で帰化した人が郷里の「芦山の滝」に似ているところから、名付けたと言われている」と書かれています。廬山と言えば夏目漱石の「草枕」の一節にある“悠然として南山を見る”と陶淵明が読んだ中国の名山ですが、芦山と廬山は同じなのかは確かめておりません。 今年5月中旬は天候が不順でしたので、見事な景観を満喫出来ましたが、写真撮影しませんでしたので、上記写真は昨年8月のものです。 何しろ女性上位となっている滝は全国でも珍しいのでは無いかと思います。 その他、上五島の最高峰番岳(442m)の麓にあるキリシタン集落にも「大水の滝」がありますが、道路からは見えませんので残念ながら未だ見ていません。 尚、岩瀬浦郷は日本で最初に魚群探知機が導入された漁船があったことで知られ、NHKの「プロジェクトX(エックス)」で紹介されたことがあります。 ここで造られる蒲鉾が好きなのですが、水産業の衰退も激しく、数多くあった水産加工業者も二軒に減ってしまっているのは残念なことでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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