カテゴリ:Goto Islands
中通島の北西に位置する小さな離島である頭ヶ島の山頂を切り開いて設置され、1981年に供用開始した上五島空港が3月末で閉鎖されることになった様です。
この写真は5年前空港から有川方面を撮影したものですが、有川は山の彼方の空遠くと言った感じで見ることが出来ません。下に見える赤い橋が「頭ヶ島大橋」で開港時に掛けられたものです。 この写真は頭ヶ島大橋から上五島空港ターミナルを見上げたものです。滑走路全長800mしかなく、リアス式海岸の真上標高80mですので、吹き降ろし風の影響を受けやすく、全国一着陸が難しい空港と言われて来ました。 運行会社は当初長崎航空で、福岡空港往復2便、長崎空港往復5便と便利な交通手段だったのですが、6人乗りで満席となる小さな飛行機ですので、運営が難しかった様でした。 長崎空港からは所要時間30分に過ぎませんが、空港から直近の有川地区迄20分以上掛かりタクシー料金も3000円以上しましたので、地の利も良くなく、長崎大波止から高速船就航で、尚一層利用客が減ってしまい、運行会社は長崎航空からオリエンタルエアブリッジ(ORC)に引き継がれ、福岡空港線廃止、長崎空港往復2便だけに絞って運行して来たのですが、劣勢は明らかで閉鎖は時間の問題と思っていました。 長崎からでも佐世保からでも高速船90分で有川地区に着きますので、その高速船就航で航空便の使命は終えたのだと思われます。 オリエンタルエアブリッジ(ORC)が3月末で上五島空港(新上五島町)と小値賀空港(北松小値賀町)に就航する定期路線を廃止する問題で、上五島空港ターミナルビルは1月中旬 、佐世保市で臨時株主総会を開き、「業務の継続は不可能」として1月末で解散することを議決した。空港施設については、新上五島町に無償譲渡する。 総会には、県や町、交通機関、銀行など15団体が出席。空港施設など所有資産については、町が1993年(当時は有川町)以降、総額1億2千3百万円の補助金を投じている実績を踏まえ、株主が債権を全額放棄した上で、町への無償譲渡を承認した。昨年12月末現在の累積赤字は約5千1百万円。 同社や町によると、土地は県所有のため、施設の売却は断念。今後は、町が県と協議しながら活用方法を検討する。 又、小値賀空港ターミナルビルも同日、同市内で取締役会を開き、1月末の解散を決定した。後日開催の臨時株主総会で承認される見通し。同社によると、町の補助金投入額は総額1億2千万円。昨年12月末現在の累積赤字は約2千2百万円。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[Goto Islands] カテゴリの最新記事
|
|