テーマ:徒然日記(23439)
カテゴリ:Opinion
グローバリゼーションで経済の自由化が進み、何事も利益追求型になって金権至上主義の世の中となって来ました。規制緩和の影響で民間サービスが浸透し、無料で寛大に処理してくれると言う公共サービスは姿を消しつつあり、有料でサービスを提供する仕事ばかりが増えている様に感じられます。これでは貧困弱者は対象外となって格差が拡大し、固定化される危険は増大してしまうと思わざるを得ません。
昨今、本来はボランティア精神がベースであるべき介護治療分野でもビジネス・チャンスと捉えて、利益ばかりが追求される姿は悲しいものです。 昨年の総選挙で国民の賛成を得た郵政民営化も待った無しにやって来ますが、地域格差から田舎の郵便局がどんどん消えて行くのではないかと懸念されてなりません。 グレゴリー・クラーク氏が「英国の変貌」と言う寄稿記事で次のように書いています。 先日イギリスを訪問して、すっかり変わってしまったことを思い知らされました。 昔のイギリス人は日本人と良く似ていました。お互いに親切で、清潔・整頓が好きでしたし、正直な民族で、お釣りをチェックする必要も無く、島国根性も共通していました。 しかし今では、理屈っぽくなり、全てのことに説明を求めると言うグローバリゼーションの弊害が感じられたのです。 何をやるにせよ利益追求型になった。社会一般に対しては寛大に物事を行うと言う公共サービスの精神は姿を消し、誰もが有料でサービスを提供する仕事に従事している様に見受けられたのです。悲しい一例が、利益が上がらない田舎の郵便局が閉鎖されていることでした。 至る所に、これをすると罰せられると言う警告が貼られ、人々が平気で受け止めているのには驚きました。 この様な英国の変貌は、残念ながら現在の日本でも見え隠れしています。伝統と恥の文化が失われ、町に出ればあらゆる看板が親切にも私たちに注意を喚起してくれます。 日本の学校形式をイギリス風特にオクスフォード大学風に変えるように標榜するグレゴリー・クラーク氏、アングロサクソン至上主義の匂いのぷんぷんする厭味が感じられ、私は好きではありません。 しかし、そんな彼でもグローバリゼーションの弊害に席巻されて変貌しつつあるアングロサクソン母国イギリスの現状には憂えるものがある様です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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