新上五島町にある国道384線、青方から若松に行く途中に、中ノ浦集落から一寸行くと、山間部になり小さな大浦集落となります。
大浦と言いますと長崎市内のオランダ坂にある国宝となっている「大浦の天主堂」が有名ですが、こちらの大浦教会は集落外れにあるせせらぎの丘の上にあるのですが、その造りは一般民家で、屋根の上に十字架が無ければ教会とは思えません。
この集落は10回以上も通り過ぎているのですが、何時も見過ごして来たのです。建物内部には教会建築特有のアーチ構造も無く至って質素で、地域住民の為の祈りの場が形成されている雰囲気があります。
「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」がユネスコ世界遺産登録の暫定一覧表に入ることが決定されましたが、この様な日常の祈りの場所も、古くなっても改築厳禁と言う制限を受けることになるのだと思いますと、生活の場を世界遺産登録の功罪を改めて考えてしまいます。
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