家内と仲良しの従妹達が住んでいる似首郷に行き、岸壁に設置されている階段を下りて、海面に1袋ずつ散骨しました。透き通った碧い水中を白い粉骨がゆらゆらと沈んで行く様は美しいものでした。
従妹の家の墓所から見た似首郷集落、国立公園外ではありますが、綺麗な景色です。
家内の育った榎津の空き家に戻り、近くの川野家海浜に行きましたら、丁度家内を良く知る知人に遭いましたので、一緒に波打ち際まで行って、波に向かって投げ入れ散骨をして頂きました。
此処の海浜は狭いのですが、子供達を連れて海水浴をしつつ、サザエをよく取った場所です。小さな烏賊が泳いでいたりし、奥まった穴にはウツボを見ることもありましたが、現在は海焼けで海藻が極端に減り、生命感が薄れました。
コンクリート護岸工事で山の栄養が海に流れ出なくなったことと、高潮対策で海浜にテトラポッドを置き過ぎて新鮮な海流が来なくなったことの複合理由で、動植物プランクトンの発生が極端に減った気がしています。
処で、遺骨に意志はありませんので、弔う人の想いが優先するのでしょうが、兎に角故郷に返してあげられたことは、せめてもの喜びでした。
その後1週間、空き家に寝泊まりしている間、3回程散歩を兼ねて行ってみて、此処も美しい処だと再認識致しました。