対岸にある上五島随一の海水浴場とされる蛤浜から見る、新上五島町榎津郷の遠望。
榎津港の右には門松山、高さは100mも無いのでしょうが、右端に見える「竹ノ子島」と相俟って、天然の防波堤となる波静かな水深深い良港で、江戸時代から昭和迄水産物輸送の拠点だったのですが、人工の防波堤の出現により近年有川港にその役を譲ることになってしまいました。
正面奥に見える山は標高382mの似首番岳ですが、右奥遙か彼方に見える北魚目番岳は標高443mあって、新上五島町最高峰となっています。
榎津郷の左には城山、山頂には嘗てあった天守が、コンクリート製で再現され、付近を展望する絶好の場所になっています。
港の突堤から見る榎津郷、似首番岳が一層存在感を増していますが、漁業の衰退と共に住民が少なくなり、限界集落となってしまいました。
何処でもそうですが、港周りはテトラポッドで埋め尽くされ、山の栄養が海に行き渡らくなったことで、海藻類が少なくなり結果としてサザエ等の貝類も殆ど見つけられません。
今年も、棲む人のいない家内の実家に行って、家を開けて風を入れ、庭の雑草取りをしながら、墓所を2ヶ所清掃しなければならない時期となりました。