テーマ:ニュース(99465)
カテゴリ:Technology
笹子トンネルのコンクリート天井スラブはケミカルアンカーで吊り下げていたとのことで、設計不良ではないかと思われます。
シールド工法でトンネルを掘りつつ、工場製作のコンクリートセグメントを嵌め込んで行くのですが、その時に埋込み金具を設けてそれにアンカーを溶接して置くのが最低限必要な設計だったのだと思われてなりません。 後打ちのケミカルアンカーでは、いくらケミカル接着剤が強固だとは言え、常に剪断力が働いて、躯体コンクリートから抜け落ちようとするのですから、耐用年数は長くは無いと思わざるを得ないのです。 最善と思われるコンクリートスラブ敷設法は、コンクリートセグメントの継ぎ目で適切幅の棚を設けて、その上に置いて棚で重量を支えて行くこと、更に安全確保の為に埋込みアンカーを利用して冗長補助手段とするのが良い設計と言えるのです。 TVニュースでは、「打点検査が実施しなかったのが今回崩落の原因」としていますが、元来アンカーは吊り下げ方式では無く、押し上げ目的で設置しますので抜け落ちはあり得ず、それ程検査を要する金具では無いのです。 ニュース番組には専門家と称する大学教授等が、「30年以上の検査不足が原因」とコメントしていますが、設計不良と言うコメントは出て来ていません。 彼等はケミカルアンカーに依る吊り金具のみで天井スラブ重量を持たせると言う長期間耐用に耐えるとは思えない設計を是認・黙認して来たのでは無いかと疑わざるを得ません。 マスコミも種々専門家に聞いて報道して貰いたいものです! 重量物は棚等を介して壁で持たせるのが基本、コンクリート建物として有名なローマのパンテオン等、昔からのアーチ構造から見ても妥当な設計手法、ケミカルアンカーに頼り過ぎたのは間違いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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