カテゴリ:Opinion
昨日はNHKドラマアンコール大地の子第7話「兄妹」を観させて頂きました。
冤罪から解放されて製鉄所建設に従事する陸一心(松本勝男)が、小さい時に別れた妹の張玉花(松本あつ子)に漸く会うことが出来ましたが、既にその妹は死の病に冒されていると言う設定でありました。 NHKの放送70周年記念番組として日中の共同制作によりドラマ化され、1995年11月11日から12月23日まで土曜ドラマ枠にて放映された。ドラマが好評だった為、再編集したアンコール版が1996年3月11日から3月20日まで放送され、これまでに数年に一回、NHK衛星放送などで再放映されている。 その妹役の姿が、亡くなった家内と重なって、観ているのが辛いものがありました。 大連生まれの家内は生来病弱で、満鉄の解体処理に残された後の1946年家族帰国に際して、辛い引き揚げ旅に耐えられない懸念もあり、3才の姿を撮影しておこうとした記念写真だった様で、罷り間違えば中国残留孤児になっていたかも知れないとの義母の話を思い出しました。 「大地の子」は、山崎豊子の小説、それを原作としたテレビドラマ。中国残留孤児・陸一心の波乱万丈の半生を描いた物語で、山崎は1984年から胡耀邦総書記に3回面会し、当時外国人に開放されていない農村地区をまわり300人以上の戦争孤児から取材した。 2013年11月19日NHK放映のクローズアップ現代「小説に命を刻んだ山崎豊子 最期の日々」において、「中国大陸の其処此処で、自分が日本人であることも分からず、小学校にも行かせて貰えず牛馬の如く酷使されているのが本当の戦争孤児です。私はこれまで色々な取材をしましたが、泣きながら取材したのは初めてです。敗戦で置き去りにされた子供達が、その幼い背に大人たちの罪業を一身に背負わされ「小日本鬼子(シャオリーベンクイツ)」、日本帝国主義の民といじめられて来た事実、日本の現在の繁栄は戦争孤児の上に成り立っているものである事を知ってほしい。大地の子だけは私は命を懸けて書いてまいりました」とのコメントが紹介された。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.11.22 10:24:55
コメント(0) | コメントを書く
[Opinion] カテゴリの最新記事
|
|