先日、知人宅を訪れて、白米ご飯を土鍋で美味しく炊いていることを知りました。
我が家では、三菱電機の電気炊飯器を代々使っていますが、家内が買ったもので、もう12~13年は経っていて、機能が劣化したのか、美味しい白米ご飯とは言えません。
ガスレンジを買い替えて土鍋炊きとするか、電気炊飯器を買い替えるか思案中、ガスレンジも家内が生きていれば、疾くに買い替えていただろうと思うからです。
昨日はスーパーで、うるめ鰯の丸干しを見つけましたので、つつましやかに昭和の夕食とすることにしました。今時、珍しく清貧生活を満喫した、昭和の偉人である土光敏夫氏を真似て、メザシの夕食が良いと思ったのです。
土光氏は石川島播磨重工業・東芝社長を経て東芝との合弁会社の社長に就任、合理化を徹底し経営危機を乗り切る。
第4代経団連会長。「ミスター合理化」「荒法師」「怒号敏夫」「行革の鬼」
生涯の信念である「正しきものは強くあれ」とは母から受け継いだものだといわれている。
土光敏夫氏は、とにかく質素で、家は3部屋しかない平屋建て、床屋へは行かず家族に切って貰い、古い洋服でも継いで使う。食事は、玄米とメザシに菜っ葉に味噌汁。
土光氏が亡くなって、30年以上経過しましたが、日本の製造業を世界に誇れる企業になるべく強くして、自分の報酬は平社員の10倍程度に設定すると言う、今は考えられない経営戦略で、近頃起訴される日産のゴーン元会長とは対極に位置する人物でした。