先年、先輩から頂戴しましたステンドグラスを窓に掛けてみました。
濃い青の外枠が印象的で、中央部を飾るヤマユリの花でしょうか、青をバックに明るく引き立って見えます。
シャルトルブルーは観たことがありませんが、青色は他の色を引き立てる役割があるのかも知れません。
世界遺産のシャルトル大聖堂は、シャルトルブルーを駆使した美しいステンドグラスで知られています。
教会の周歩廊は、ブルーを基調としたステンドグラスに囲まれた空間となっていて、それぞれ13世紀と19世紀に制作されたもので、日が東から差す午前中には特に、鮮やかなブルーの光で教会内を満たします。
シャルトルブルーのステンドグラスの中でも、最も有名なのが青い聖母で、南袖廊から後陣に向かって少し進んだところにあり、天使に支えられた冠をかぶった聖母マリアが小さなイエスキリストを膝に抱いた姿が描かれており、光を取り込んだ装束の青のグラデーションが周囲の赤を背景に輝きます。この聖母は、12世紀中ごろの制作されたものです。
空色の聖母像が、外枠の濃い青色と鮮烈な赤色の模様をバックに、引き立って観える様に思われます。