昨日から、朝早くから鶯が外を飛び回っている様で、鳴き声が室内まで聞こえて来ます。
新型コロナウィルスの蔓延が感染爆発の重大局面と言うことで、世の中は騒然としていますが、静かな春の訪れを感じられるのは嬉しいことです。
カーテンを開けて探しますが、庭には姿は見えません。庭の外にある2本のモミジの木を2匹ほど飛び回っている様子でした。
15年ほど前には、梅が咲きますと、メジロやヒヨドリが来て花を啄んでいましたし、ジョウビタキもよく飛来していたのですが、近頃は稀なこととなってしまって、寂しい思いがしていたのです。
鶯と言えば、高校1年生の漢文の授業で習った、唐の詩人杜牧による「江南春絶句」が思い出されます。
千里鶯啼いて緑紅に映ず
水村山郭酒旗の風
南朝四百八十寺
多少の楼台煙雨の中
杜甫の絶句と並んで春の訪れを詠んでいて、好きな漢詩の一つになっています。