今朝のNHK小さな旅は、群馬県沼田市でリンゴ園を経営、苦労してブランドリンゴを育成、コンクールで「林檎日本一」の栄冠に輝き、青森・長野と言うリンゴ産地に伍して、安定した経営が成り立ったと言うお話でした。
沼田と言えば、福島県、栃木県、群馬県、新潟県の4 県にまたがる尾瀬国立公園の主要アクセス駅でした。
現在は多くの訪問客が訪れる、本州最大の湿地帯公園ですが、1950年代では、「奥只見開発プロジェクト」が進行中で、尾瀬が湖の底に消えてしまうと言う小ことで、物議を醸しだしていた頃で、是非訪れておこうと、同期生のF氏と共に行ってみることにしました。
大学4年生なので、卒業実験は進行中、私とI氏は、高田助教授の指導の下「圧縮機の旋回失速」を駒場の航空研究所の試験設備で、データ収集に懸命だったのでした。
高田氏は、前年、微分方程式に依る解析方法で、日本機械学会賞に輝く気鋭の学者、その指導も下で、何か新理論が確立出来るのではと期待していたのです。
そんな中、F氏と連れ立って、夜行列車に乗って、早朝「沼田駅」に到着、市営バスで尾瀬最寄り「大清水バス停」まで運んで貰い、其処から三平峠を越えて、休むこともなく、一挙に燧ケ岳に登頂となりました。
その日は、温泉小屋と言う山小屋に宿泊、尾瀬ヶ原を経て、鳩待峠を経て尾瀬への旅は終了となりました。
その後「奥只見開発」は、「尾瀬を守れ!」と言う世論も盛り上がり、中止と言うことになりました!