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カテゴリ:Technology
PW4000は、United Technologies社Pratt &Whitney部門の高バイパスターボファンエンジン、JT9Dに大幅なモデルチェンジを加えたエンジンである。
搭載機種は、エアバスA300-600、エアバスA310-300、エアバスA330、ボーイング767、ボーイング777、マクドネル・ダグラス MD-11と機種多数であり、今回のエンジン炎上事故の影響はボーイング777に止まらず、他機種への影響も甚大とされます。 ニュースに依りますと、入口ファンブレードに多数の亀裂があることが報じられていますが、その原因が異物混入損傷(FOD; Foreign Object Damage)なのか否かは未だ判明していません! 入口ファンブレードは寸法的に大きく、重量的にも重いので、通常複合材ファンブレード又は中空メタルファンブレードの様な軽量ファンブレードが使われますので、複合材ですと経年変化による影響もあるのかも知れません! FAA(米国連邦航空局)は2月21日、ユナイテッド航空のボーイング777-200型機で20日に起きたエンジン損傷トラブルを受け、同じエンジンを搭載する777に対する緊急耐空性改善命令(EAD:Emergency Airworthiness Directive)を発効するよう指示し、当該機に対する即時点検を求めた。また、ファンブレードの点検間隔を早めるべきとしている。 今回のボーイング777-200型機は、1995年9月にユナイテッド航空へ引き渡された機体で、エンジンはPratt &Whitney製PW4000を2基搭載。NTSB(米国家運輸安全委員会)が調査を進めているが、原因などの特定には至っていない。 ユナイテッド航空は、同エンジンを搭載する24機の777を運航から一時離脱させている。 2020年12月4日、日本航空904便・ボーイング777-200が左のエンジントラブル、更に2021年2月20日にユナイテッド航空328便・ボーイング777-200から右のエンジンナセルが全部脱落し、部品を地上に撒き散らしつつ、発地に引き返す事態が発生。2021年の事故を受けて、日本国国土交通省は、本エンジンを装備する全てのボーイング777について運航停止を航空各社に指示した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.23 09:28:10
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