テーマ:気になる技術動向(1298)
カテゴリ:Technology
地球は太陽からの放射エネルギーと宇宙空間への放熱がバランスして、表面温度が15℃に保たれて、水が液体状態で存在することが出来ますので、「水の惑星」と呼ばれています。
地球が得ている「質の高いエネルギー」は、ほぼ全て太陽の輻射エネルギーが源であると考えて良く、太陽系はほぼ孤立系でしょうから、太陽もいずれは燃え尽き、エントロピー最大の状態=エネルギーが太陽系全体に分散し均一の状態に達する。 幸い、太陽系はまだその状態には達しておらず、太陽から一部地球を経由して宇宙へと熱が拡散する、エネルギーの「流れ」が存在します。人間をはじめとする生物は、大きな「流れ」の中にまたたきのように現れた秩序性の高い状態、と言えると思います。 しかし、人類の経済活動、特に産業革命以来の熱機関に依る動力確保がそのバランスを崩すことが懸念されて来ました。 温暖化係数の高いフレオンやメタン放出は禁止されましたが、その影響は微弱で、温暖化係数の低い2酸化炭素(炭酸ガス)規制を考えざる得ない状況となりました。 其処で21世紀半ば迄に、化石燃料を使わないカーボンニュートラル(脱炭素)計画も地球規模で推進される様になって来ましたが、果たして抜本的な解決になるのか懸念されざるを得ません。 炭素を伴わない水素を主燃料とするカルノーサイクルを理想とする熱機関、原子力発電をベースにして、自然エネルギーの風力や太陽光発電で補完するのでしょうが、その結果からはEntropy Death熱的死が防げるとは思えないのです。 水素に依るブレイトンサイクルの発電機関も、原子力発電にしてもランキンサイクルを利用する熱機関では、排熱が生じてエントロピーが増大するばかりだからです。 結局は地球からの宇宙への放熱を増やすことはならないからで、アメニティーを求めての冷暖房等のエネルギー消費を抑え込み、自然環境に従った生活スタイルに戻れと言うことなのかも知れません! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.08.16 22:20:01
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