NHKBSで「空旅中国 李白長江詩仙の旅」が放映されていましたので、興味深く拝見しました。
漢詩は唐の時代に絶頂期を迎え、詩聖の杜甫、詩仙の李白、と並び称されて、ずば抜けた唐詩を数々の名作を残しました。
「李白一斗詩百篇」とされる程の酒好きで、宮廷詩人に登用されるも酒の上での失敗も多く、遂には流刑処置となりますが、才能を惜しまれて釈放となりますが、長安に還る途中に61才で僻地に病死したと言う生涯だった様ですので、何か切ない思いがしてしまいます。
それでも彼の死因エピソードとして、「川辺にて酔ってしまい、川面に写る月を取ろうとして溺死」と語られることもあった様で、人柄が偲ばれます。
杜甫の「春望」、李白の「春夜桃李園に宴するの序」は、800年も経た後でも日本の俳人である松尾芭蕉にも大いに参考にされて、引用されることになりました。
夫天地者万物之逆旅、光陰者百代之過客
夫れ天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり
而浮生若夢、為歓幾何
而して浮生は夢のごとし、歓を為すこと幾何(いくばく)ぞ
古人秉燭夜遊、良有以也
古人燭を秉りて夜遊ぶ、良に以有るなり
況陽春召我以煙景、大塊仮我以文章
況んや陽春我を召くに煙景を以てし、大塊の我に仮すに文章を以てするをや
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Last updated
2022.01.30 08:52:17
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