テーマ:気になる技術動向(1282)
カテゴリ:Technology
航空機の発展は電子技術発展がその背景にあり、軍用機による作戦は電子機器の能力に依る処が大きいのです。
逆に言えば、敵の航空機搭載用或いは地上配備用等の電子機器は、ミッションの遂行に大きな脅威となり、それらの電子機器に対する妨害作戦が電子戦(EW)とされていて、中国が電子戦機を沖縄県に飛行させたことへの何らかの対処は必須とされます。 防衛省は5月7日、中国のY9電子戦機1機が沖縄南方の太平洋上を飛行しているのを確認し、自衛隊機が緊急発進して対応したと発表した。電子戦機は電波情報を集めたり、妨害電波を仕掛けたりする航空機。同機は7日午前から午後、沖縄県の与那国島や石垣島、宮古島の南方の太平洋上を東に進んだ後に反転し、西に戻った。航空自衛隊の戦闘機が継続的に監視し、領空侵犯は確認されなかった。 電子戦機は大型機を改造したもので、戦闘機の行動に随伴できる電子戦機(エスコート・ジャマー)を開発しているのはアメリカとロシアだけとされていて、軍用機の戦いではドッグファイトが注目されますが、中核の電子機器を無力化されれば空中戦の勝利は覚束ないので、日本もその整備遅れが懸念されています。 現在、電子戦は、電子攻撃(EA / ECM)、電子防護(EP / ECCM)、電子戦支援(ES / ESM)の3領域に大別され、電子攻撃を重視する機体は、電子対抗手段(ECM)を主とする電子妨害機と、対電波放射源兵器(ARW)を主とするSEAD機がある。 一方、電子戦支援を重視する機体については電子偵察機と通称されるが、諜報活動にも用いられ、味方のレーダーへ意図的に妨害をかける電子戦訓練機も存在する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.27 10:43:11
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