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カテゴリ:Technology
イプシロンロケットで、初の8基商業衛星打ち上げ事業でしたが、失敗に終わったのは残念なことでした。
12日午後、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、3段式固体ロケットの2段目を分離する前に姿勢がずれて、搭載衛星を予定軌道に投入出来ないと判断して、ロケットを空中爆破させ、搭載していた8基の人工衛星と共に、フィリッピン東方の海域に落下させました。 JAXAのロケット打ち上げ失敗は2003年H2Aの6号機以来で、今回のイプシロン打ち上げ責任者のJAXA理事は姿勢制御に関わる部品を調べて原因究明に努めるとの声明を出しました。 しかしながら、JAXAは研究者の技術開発団体で、プロジェクト事業ビジネス遂行の為の品質管理や安全管理等のツールがなく、ロケット製造組立にも企業に任せきりであって、打ち上げ責任を負うには不向きな組織で、既にNASDA(当時)から三菱重工に、H2打ち上げ事業を移管しています。 今回のイプシロンロケット製造組立も、東大生研から移管を受けて、永らく固体ロケットを製造して来た日産自動車を吸収合併したIHIエアロスペースが担当して来ましたので、イプシロン打ち上げ事業も早急に民間企業に移管すべきなのです。 IHIエアロスペースのWebサイトには、次の様に記載されていますが、打ち上げ責任を担うことが出来なかったのは残念至極のことだったでしょう。 IHIエアロスペースは、九州の宇宙スタートアップ企業である株式会社QPS研究所と,同社の小型SAR衛星QPS-SAR 3号機および4号機の打上げをQPS研究所がIHIエアロスペース(IA)に委託することで合意し,4月18日(月)に契約を締結しました。 本衛星は、QPS研究所が北部九州を中心とした日本全国25社以上のパートナー企業と一緒に開発、2022年度にイプシロンロケット6号機で打ち上げられる予定です。 IAにとって商業衛星の打上げ受注は,今回が初となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.10.14 08:21:52
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