テーマ:今日は何の日(5686)
カテゴリ:Opinion
今日は東京大空襲の日で78年が経過していますが、大きくは報じられません。
米軍による東京大空襲は、軍事攻撃では無く、焼夷弾(ナパーム弾)と言うクラスター爆弾による一般市民への殺戮戦でした。 ロシアのウクライナ軍事侵攻作戦で、ミサイル攻撃で住民が多く殺戮されていて、人道の罪に対する戦争犯罪とされていますが、東京を含む大都市への空襲作戦、広島・長崎への原子爆弾投下は、それ以上に完全に人道に対する犯罪です。 しかし、敗戦後の東京裁判にてその時初めて新設された「人道犯罪」として、日本の政治家や軍人が裁かれましたが、この未曽有の殺戮戦を指揮した米軍ルメイ司令官が、自衛隊創設に貢献したとの理由で、後年勲一等旭日大綬章を受けていたと知り、複雑な思いがしてなりません。 この写真は下記の文庫本からスキャンしたものですので不鮮明ですが、これは警視庁警察官だった石川光陽氏が撮影した33枚の内の1枚「焼死した母子」です。 写真版 東京大空襲の記録-新潮社 東京大空襲直後、その惨状を現代に残した地上からの写真は33枚しかない。それを撮影したのは、警視庁警察官の石川光陽41才報道機関も“防諜”を理由に撮影を厳禁される中、石川は坂警視総監から「記録を後世に残せ」と特命を受け、「生き抜いて撮り続けろ」と石川の肩をたたく警視総監。ライカで空襲現場を走り回る石川は、炭化した母子の遺体に涙を流しながら撮影していた。 一晩で十万人もの死者を出した東京大空襲、私もこの時3才で歩く速度も遅く、この時防空頭巾を被り母の背中に負ぶわれて、一晩中錦糸町界隈を逃げ惑って辛くも九死に一生を得、翌朝上野駅まで母の背中に負ぶわれたまま行き、汽車に乗って栃木県に疎開した経験がありますので、他人事ではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.03.10 08:52:13
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