ピアノソナタK331は第3楽章にトルコ行進曲が呈示されていますので、「トルコ行進曲付き」とされていますが、第1楽章の変奏曲も魅力に溢れています。
第1楽章 主題と変奏:アンダンテ・グラツィオーソ 変奏曲形式
シチリアーナの主題と6つの変奏からなる。冒頭の主題から第4変奏までは8分の6拍子のアンダンテであるが、第5変奏は8分の6拍子のアダージョ、最終の第6変奏は軽快な4分の4拍子のアレグレットとなり、短いコーダを伴って締めくくる。
Mozart- Piano Sonata K. 331- 1st mov. Theme, Andante Grazioso Played by Mitsuko Uchida
この曲は1960年のNHK教育テレビ「ドイツ語講座」のテーマミュージックであったことを思い出してしまいます。
講師は東大助教授の岩崎英二郎氏、アシスタントはヘルムガルト・クリューガー女史と言う物静かで理知的な女性だったのです。
岩崎英二郎氏は三菱財閥の創始者岩崎弥太郎氏の曾孫であり、東大から後慶応大学に移って活躍され、名誉教授となり、2017年逝去とされています。
何時の写真かは分かりませんしふっくらとしていますが、若い時を彷彿とさせられます。
ヘルムガルト・クリューガー女史はネット検索しましても、その後の消息は特定出来ないのが残念です。