カンパーニャのゲーテと言う油彩は、マイン川対岸の川沿いにあるフランクフルト市立美術館に収蔵されています。
フランクフルト市はゲーテ生誕の地でもあり、その生家も解放されて訪問することが出来ます。
ゲーテの小説「ウィルヘルム・マイスターの修業時代」にて、ミニォンMignonのタイトルで数編残されています。
第1の詩が有名で「君よ知るや南の国・・Kennst du das Land, wo die Zitronen blühn?」、第2詩が「憧れを知る者ぞ・・Nur wer die Sehnsucht kennt」とされて残されています。
Schubert : Nur wer die Sehnsucht kennt, D.877-4 by Barbara Bonney
Nur wer die Sehnsucht kennt, 憧れを知る者ぞ
Weiss,was ich leide! わが悩みを知っている!
Allein und abgetrennt 全ての喜びから引き離され
Von aller Freude, ただ独り
Seh ich ans Firmament ぼんやり大空の
Nach jener Seite. 彼方を見やる。
Ach! der mich liebt und kennt, あー! 私を知り愛した人は
Ist in der Weite. 遠くに離れてしまった。
ES schwindelt mir,
es brennt 眼が眩めいて
Mein Eingeweide. お腹の中は燃えるに熱い。
Nur wer die Sehnsucht kennt, 憧れを知る者ぞ
Weiss,was ich leide! わが悩みを知っている!
ベートーベン、シューベルトとチャイコフスキーがこれを歌曲にしていますが、やはり優れた詩情を汲み取ったのだと思います。