五島列島は長崎市の北西方にあって、フェリーで3時間、高速船で1時間40分を要する海上に位置していて、将に北部九州となっていますのに、対馬海流の只中にあることから、熱帯・亜熱帯地方に自生する筈のガジュマルが繁茂していて、道路にも小さく丸い実が多数落ち撒かれています。
ガジュマル(学名:Ficus microcarpa、漢名:細葉榕、我樹丸)は、亜熱帯から熱帯地方に分布するクワ科イチジク属の常緑高木。
ガジュマルの名の由来は、幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説がある。ガジュマルは、沖縄の地方名にあるが、由来は不明である。
対馬海流は、九州西方沖から対馬海峡を通って日本海に流入する暖流で、所謂黒潮と呼ばれるが、それに東シナ海の中国沿岸水などが混ざり合った高温、高塩分、低栄養塩類の表層流で、対馬暖流とも呼ばれる 。