余命宣告2回
あの騒がしいマンションから、三重県へ引っ越して来て一年ちょっと。山と田んぼと河と海とカラスとシラサギとJR、という自然しかない所へ移動。窓からの景色は最高。溝端に数珠玉を見たのは、何十年ぶりか。ただ、不便。。。一昨年の5月の末に父のお葬式があり、その翌日に自分の余命宣告という、ドラマのような展開にさすがの私も少々のことでは動じない職場の上司も言葉を失くした。とりあえず、やり残したことをする為と知り合いや家族や親戚に近い場所へ来たものの、こちらの病院へ行くのを躊躇している間に、病状が悪化し、再度の余命宣告が短くなり。。。あと一か月って。。。それが去年のバタバタ騒動。こうして、今ブログを書けるというのは、なんとも不思議な感じ。主治医が、「奇跡。。。まだすることがあるのか。。。」と去年おしゃっておられた。本人は、この試練ばかりの人生から逃げ出したい気持ちが少しあったのだが、多くの医療関係者の方々にお世話になって、今は、一日一日を大切に感謝して生きることで、人生の中で一番幸せな時間を過ごせている。人のことばかりして、自分のこと、自分の体のことはほったらかしだった。この頃は、出かけなくても時々自分用のお弁当を作っている。お弁当が作れるということ、呼吸が出来るということが、あたり前ではなかったことに、今頃気が付いて。。。満身創痍になって、初めて、心が静かだなんて、常識ではないようで。本をゆっくり読む時間もあったし、韓流を観る時間もあったし、長い長い休暇だった。