「我は湖(うみ)の子」
各地のボート部でこの歌は勝手にテーマソングにしていたのではなかろうか。
唐突に、カラオケに行って弾けたいなんぞと思う疲労感に苛まれる今日この頃、帰宅の途につく車の中で口ずさんでいた。
故相米慎二監督が嫌いなカラオケの席でアカペラで歌う十八番であった。
私の十八番は「魔法の黄色い靴」、残念ながらお互いに十八番を歌い会う機会は訪れなかったのだが、私は生き続けて彼の十八番も自分の十八番も口ずさんでいる。
カラオケなんざご免こうむるよと、言っていたある時期から時が過ぎ、カラオケで弾けたいと思う自分を驚いて見ているのだが、僅かな金のために「働いて、眠るだけ」(チャボ)の生活とは、壊れなければ安定できない不安な世界である。