シューベルトではなくショパンを流しつつ冬の旅と洒落込むのだが、行きは国道をたらたらと、帰りは高速を爆走、車中眠り続ける娘と細君を乗せて。
東川町で開催されている写真展を見に走ったのだが、これは恐らく旅ではないな。
江別を過ぎると木の枝枝が張り付いた雪の結晶で輝くのだが、車を止めることができず撮影断念、道を間違えて美瑛に入り込んで十勝岳の雄姿を拝むものの携帯ナビをいじくっているうちに撮影断念。
漸く東川町に辿り着いてギャラリーへ。
過日記した飛騨野数右衛門氏の写真を観る…展示数が僅かである、良い写真が並ぶのだが…。
恐らく昨年暮れ惜しくも亡くなられて、展示作品の選定であったりプリントであったりが間に合わなかったのだろうか。
しかし本日同じ会場にて展示されている非常に楽しみな写真があるのだ。
「identity]飯塚達央 写真展。
アイヌ民族のヌプルコルカムイノミの記録である。
闇に輝く火、民族の衣類を纏い祈り踊るダイナミックな迫力に満ちた写真群に立ち竦む。
毎日ブログの更新を楽しみにしているphotoseason's blog飯塚氏の写真展である。
あらかじめ意を決してメールをして本日赴いて、素敵な写真家とお話しすることができた、僥倖である、麗しいことである。
落ち着いた氏に、よっ！久しぶりって感じで声をかけてしまい面喰われたかもしれないが、我独特の恥ずかしさ隠しなり。
点と点を結ぶ走りっぱなしだったのだが、幸福な一日を頂いた。
諸々に心より感謝の一日。
