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テーマ:ミニバラが好き!(1696)
カテゴリ:ミニバラ栽培関係(除く病害虫)
私のミニバラの植え替え手順を写真でご紹介します。
植え替えの際に根を洗う方がいらっしゃるようですが、それに関する私の考え方は後ほど記載します。 鉢増して育てたもの 植え替えるミニバラです。購入したときすぐに鉢増しして半年から1年育てたものです。4本入っていて、購入したときの土はそのまま残っています。 簡単に剪定する 根の張り具合 植え替えを始める前に簡単に剪定します。これで作業性は抜群に向上します。 抜いた状態です。比較的よく根を張っています。ここまで根が出ていない場合もあります。 金串で2つに分けて 抜いた根鉢に金串を通して、2つに分けます。金串はホームセンターなどで売っているアンカー?と呼ばれるもので、100円くらいで売っています。テントを張るときにも使うようなものです。この鉄の棒は丈夫で絡まった根をほぐすにはとても便利に使っています。クリスマスローズの根をほぐすときも便利ですよ。 4本に分けて土をさばく さらに金串を使って4本ばらばらにし、絡み付いている土を適当に落とします。これがもっと古株になりますと、株元に土が固くなっていますので、硬くなっているところに金串を通して塊を落とします。 乾燥した植え込み用土は湿らせる 鉢底に肥料を入れて いよいよ植え込み準備です。植え込みのときに気をつけなければいけないことは培養土を湿らせておくことです。培養土が乾燥していると繊細な根を傷めます。白い根は水分を吸うために表皮はとても薄く、乾燥した土に触れれば水分を取られてしまい、痛んでしまいます。例えて言えば繊細な赤チャンの肌のようなところに乾いた砂を擦り付けるようなものです。 鉢底には玉肥えを入れます。これで春先から夏までの生育肥料分は十分です。写真では油粕の玉肥と米ぬかの発酵固形物が入れてあります。米ぬかは発酵に少し失敗して硬い玉になってしまいましたのでそれを使っているものですので、これがよいかどうかは初めてですのでわかりません。 生育の良い株を2つ入れる 鉢底に置いた玉肥えに土を少しかぶせて、根が直接あたらないようにしてから先ほどばらした株を2つ入れます。バラの根を洗う方がいらっしゃるようですが、普通のバラならよいかも知れませんが、私はミニバラの根は洗わないことをお勧めします。 普通のバラはノバラに品種ものの枝を接いだもので根はとても丈夫です。中には太い走り根があってそこに十分養分を蓄えています。一方、ミニバラは挿し木で苗が育てられているため、細かい根しかありません。例えて言えば、パンジーや桜草などの根を洗って植えるようなものです。 パンジーの植え付けでは簡単に根をほぐすだけで植えつけます。それと同じだと考えます。根は繊細なものですからできるだけ傷めないよう気を使います。それが培養土を湿らせておくことにもつながります。普通のバラで根を洗う理由がよくわかりませんが、根にガンシュ病や、ネコブセンチュウがついていないかを調べるためではないかと思うのですが。古い土が残っていると新しい土になじみにくいといわれますが、周辺の土を崩しておけば洗うまでする必要性はありません。かえって害があると私は思っています。 指で支えながら 金串で用土をつきこむ 鉢に深植えにならないように持ち上げながら、金串で土を鉢の中につきこみます。硬くつきこむ必要はなく、大きな空隙ができない程度に土を入れれば、後は水をたっぷりやって落ち着かせます。 たっぷり水をやって完了 水をたっぷりやることが重要です。一度たっぷりやって、水が引けたあとさらに水をやり、土に十分に水を行きわたらせることが重要です。このとき植え土が乾燥していると十分水をやったつもりが、中に水が浸み込まず、水は表面だけ流れて底に流れ、中はからからに乾いていることがあります。 ついでに用土について。他の方のブログを拝見すると、よくコガネムシの幼虫に根をかじられたというお話が出てきます。コガネムシは腐葉土をエサにしますので、培養土に腐葉土を入れれば当然飛んできて卵を産み付けます。 もともと培養土に有機質を入れるのは、緩衝材といって、強い肥料分が入ったときにいきなり根に行かずに有機質が調節する働きを期待するものです。腐葉土はついでに肥料分も含まれているので使うのですが、害が大きいなら代替のものを使えばすむ事です。 ミニバラの場合、培養土に有機質が50%程度入っていることが望ましいと以前教えていただきました。販売されているミニバラにはその培養土にピートモスを100%使用しているものが多いです。そのことがミニバラ栽培に多くのサジェッションを与えてくれると思います。 このブログが面白かったら次をポチッと押してみてください。 おかげさまでだいぶ順位が上がってきました。現在7位です。これで多くの皆さんの目に留まるようになるのでしょうか。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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有り難う御座いました
ネットで書かれてるとおりの植え替えで、特別な事など一切してないのですよ。薬剤もホームセンターで売ってる900ミリリットルのを使いました。植え替えから枯れるまでは一切消毒はしておりません。あれあれと言う間に枯れてしまいました。良い新芽も出てたのですがね。 (2011.01.11 18:26:34)
こんばんは。
ミニバラの植え替え手順を丁寧に教えていただき、ありがとうございました。 植え替えをここまできちっとやったことはありませんでした。 この冬はがんばってみます。 金串1本でいろいろな活用法があるものですね。今度見つけて購入します。 (2011.01.11 20:24:30)
こんばんは
ミニバラはどうもうまくいかないと思ってました こんなに詳しくわかりやすく教えていただいて ありがとうございます。バラの植え替えにも とても参考になることばかりです。 コガネムシの話はとても重要ですね ミニバラはまだ植え替えが済んでいない株が だいぶ残っています。植え替えのときに使わせて いただきます。ありがとうございました。ポチ☆ (2011.01.11 21:10:17)
こんばんは。
ミニバラ暦2ヶ月、初めての冬でどうしたらいいのか…と悩んでいました。 とっても分かりやすくて、便利グッズの紹介まであって 本当に助かります。ありがとうございました。 「根を洗わない」というのも なるほどねぇ~!!!と納得です♪ 市販の本にミニバラのみの物はないみたいですが 本よりヤスフロンティアさんの説明の方がわかりやすいし 植え替えや剪定、来年の株分けでの作業方法が分かり (まだ何もしていませんが)ホッと一安心です。 本当にいつもありがとうございます♪ (2011.01.11 21:32:13)
作業中に、こまめな撮影は面倒でしょうね。
おかげで、教科書みたいに仕上がってます♪ 株分けの時 根が絡んでほぐしにくい場合に 私はノズルをストレートにして水圧で土を落とします。 根が絡んでても、すんなり外れます。 細根も切れませんね。 ヤス様も数が多いので、日数がかかりますね。 (2011.01.11 21:52:22)
こんばんは。
乾いた培養土をそのまま使うと根を傷めるとのお話。 とても参考になりました。 そう言えば、ミニバラの根と普通のバラの根では随分と違いますね。 ミニバラは、一本植えにすると根が下まで回らずにいるので、毎年の植え替えは必要ないか?と思い始めていましたが、 実際には、植え替え時に根を傷めてしまっていたのが悪かったのかもしれませんね。 私は、普通のバラの場合は、ほとんど土を崩さずに鉢の肩の部分の土を崩し、 底の部分の根を土ごとぐるっと切り取って鉢の3分の一ほどの土を入れ替えると言う 簡単な植え替えをしているのですが、やはりその場合でも土は湿らせたほうが良いのでしょうね。 次回の植え替えでは、今までとは少しやり方を変えてみたいと思います。 (2011.01.11 22:00:09)
細かくご説明をありがとうございました。大変に参考になりました。
培養土を湿らせておくこと、やっていませんでした。 バラ以外でも古い株元の固まった土、崩すのが厄介でした。 金串、さっそく試してみます。 今度の休日の植替えが楽しみになりました。寒くないといいのですが。 (2011.01.11 22:26:23)
大変丁寧に解説してくださり、ありがとうございます。
確かに接木ものと挿し木では根の構造の差異があるのでそれぞれにあった対応が必要ですね。ガンシュやネコブセンチュウの発見には役立つかも知れませんが、根の生育を考えると、中心部の土は残して植え替えをしたほうがよいのかもしれません。 後、20鉢程度植え替えが残っていますが、用土がなくなったために休止中です…。剪定作業も残っていて時間がいくらあっても足りません(笑) 寒い日が続きますが、ヤスフロンティア様も植え替えがんばってください! (2011.01.11 23:40:34)
こんにちは
こんなに手をかけて植え替えをなさっているんですね 私は株分けも植え替えも、ガバッ、ガバッ・・とおおざっぱ 愛情がたりませんね 早速、天気の良い日に頑張ってみたいと思います (2011.01.12 07:39:32)
トドオスさん
新芽も出たのに全滅してしまったのですか。不思議ですね。普通に植え替えられたとすれば、残念ながら原因はさっぱり想像がつきません。がっかりですね。 (2011.01.12 14:05:32)
竪琴0210さん
植え替えは毎年のことなので、何か便利な道具はと探します。他にもいろいろ使っていますので、過去にご紹介したのですがそのうち改めてご紹介しようかなと思います。 (2011.01.12 14:11:10)
萌芽月さん
ミニバラだけに特化して栽培し、普通のバラの栽培方法とは違うかなと実感しています。萌芽月さんは組み上げたブロックに植えられるのですよね。露天でどのように生育するかとても楽しみにしております。 (2011.01.12 14:15:20)
あやさん
ミニバラの専門書はずいぶん探しましたがないですね。普通のバラの栽培書につけ加えて、同じように栽培できて簡単ですと書いてあることが多いです。おそらくその方は自分で栽培したことがないのだと思います。 盆栽に育てられた方もいらっしゃるので、すごいなと思っていましたが、それは接木でした。普通のに見バラを購入して、一般家庭で長く育てるための専門書がほしいところです。 (2011.01.12 14:19:15)
まこちさん
水圧で土を落とすのは簡単なんですが、今度その中に新しい用土を細かに詰め込むのが私には至難の業です。根を傷めそうで怖いのです。皐月や盆栽ではよくやりましたが、ミニバラにはそれだけの体力がなさそうです。 (2011.01.12 14:22:30)
ちまのんさん
最初はその方法で問題ないと思いますが、長年経過すると株の直下の土が固化して水がしみこまなくなりませんか?全部を取り去る必要はありませんが、私は少しずつ崩して取り替えるようにしています。 (2011.01.12 14:26:17)
nepi_nepiさん
培養度を湿らせるのは前日にやっておくほうがいいです。からからに乾いていると意外と土の中に浸み込まないことがお分かりになると思います。 金串(アンカー)は便利です。根がぎっしり絡み合うクリスマスローズは2本を使って交差させてほぐすと割合簡単に分離できます。 (2011.01.12 14:31:36)
silverさん
鉢数が多いほうがいろいろな種類を楽しめていいのですが、この時期は大変ですよね。 少しづつ植え替えして、着実に済ませていかなければいけませんね。なんとか暖かいうちに終わればいいのですが。 (2011.01.12 14:34:34)
はりーすーたくさん
写真に撮ると大変なことをやっているように見えますが、実際はそうでもないんですよ。土の調合は手がかかりますけれどそれも楽しみのうちなんです。他の植物はこれほど手をかけずに、どちらかというと植え放しです。 (2011.01.12 14:38:47)
ワカやすいですね!
(2013.05.07 14:00:32)
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