今日は一日、風が無く日が当たっているところは暖かかったです。
絶好の接ぎ木日和。届いた切りバラを次々と接ぎ木しました。
台木が足りませんので少しでも台木を確保。
長くて立派な台木は2つに切り分け、それぞれに接ぎ木しました。ここで2つに分けるのは大きなリスクを伴います。せっかくの立派な台木が勢力が2分され、植えこんでも台木ごと枯れてしまう恐れがあります。これは植えこむには根が長すぎるので切り分けました。
長い立派な台木
台木を2本に切り分ける
今日は切り接ぎではなく、削ぎ芽接ぎを試してみました。接ぎ穂が切りバラなので茎が太いため、大きな芽を削ぎとる事ができるからです。
台木の首の部分を削り込みそこに削ぎ取った芽を貼りこみます。
台木に切り込みを入れる
切り込みに芽を貼りつける
削ぎ取った芽を一部削った台木に張りあわせます。この写真では大きさがあっていませんね。この後調整して削った部分をさらに広げるとともに芽の上下をを短くし、うまく納まるようにしてニューメデール(接ぎ木テープ)でしっかり巻きました。
ニューメデールは幅が広いので私は縦に半分に切って使用しています。芽には乾燥防止のため1重だけテープをかけました。乾燥が激しいと活着する前に乾いてしまって失敗します。2重にかけると芽がテープを破れずそこで壊死してしまいます。台木と接ぎ芽の元気さが重要です。
二つに分けた台木の根の方には、切り込みを入れて切り接ぎしました。台木に切り込みを入れるのは難しいです。うっかりすると指をザクッと切ります。私はテーブルに押し付け、ゆっくり刃をジグジグと動かしながらやや中心に向かって切り込んでいます。削いだ芽を水につけておけば急ぐ必要はありませんから。
テーブルに押さえて切り込みを入れる
無事切り込みが入れられた台木には普通に切り接ぎを行います。
台木が足りなくなりましたので、昨年挿し木しておいたノイバラを台木に活用しました。
挿し木で育てた台木
何時挿したか忘れましたが、根はしっかり出ているようです。この元の方に切りバラの芽を2箇所張り付けてテープで巻いています。貼り芽した上にノイバラの芽を少し残して上を切り詰めます。台木の活動を支援するためです。
接ぎ終わった台木を鉢植え
これで、この冬接ぐ予定の品種はすべて接ぎ終わりました。全部で30本ほど接いだでしょうか。
(追記 数えたら41本でした。購入した台木が20本。それを2本取りしたり自宅にある台木を使って増やしました。)
このうちどれくらいが活着してくれるかが問題です。色々な接ぎ方をしていますので、その手法による成績も問題です。
ノイバラの台木確保に苦労しましたので、自分で台木を確保するため種を2か所に分けて蒔きました。3月には芽が出るはずです。
それと挿し木苗も台木にする事ができそうですので、少し積極的にノイバラを挿し木しておこうと思います。