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鎌倉橋残日録  ~井本省吾のOB記者日誌~

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2014.10.04
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カテゴリ:スポーツ
 蛇足的かもしれないが、昨日の補足をしたい。「相撲の立会いでの変化、はたき込みの何が悪い」とは書いたが、そうした相撲が面白みに欠けるのは確かである。「姑息だ」「卑怯だ」という悪評が出るのもそこに原因がある。

 観衆は、真正面からのぶつかり合いとその後の全力での力と技の応酬を期待している。なのに、一方が立会いで変化すると、あっという間に、お互い持てる力をほとんど出さずに終わってしまう。著しく充実感に欠ける。だから、評判が悪いのだ。

 短い勝負だったとしても、一度真正面からぶつかった後に、一方がはたき込みをして勝負がついた場合は、それほど批判は出ない。とにかく立会いでは真正面から全力でぶつかっているからだ。勝負の時間が短いので「物足りない」とは感じても、である。

 ボクシングで、1ラウンド目の開始10秒で、見事なパンチで相手をノックアウトさせ、試合がそのまま終わった場合に似ている。「なんだ、もう終わったのか。もっと白熱の勝負を見たかったな」という不満は残っても、素晴らしいノックアウト・シーンが見られたという満足感がある。

 「立会いのはたき込み」に見合う悪評を、野球で挙げると、デッドボールではないだろうか。バッターは全力を出さずに1塁に進むことができる。この際、非難されるのはバッターではなく、デッドボールという下手なボールを投げた投手である。

 同じ理屈で、デッドボールについで批判が大きいのはフォアボールだろう。バッターの選球眼が評価される分、デッドボールほどは試合に対する批判は強まらない(下手な投手への批判は同じだが)。

 こう見てくると、要するにプロとして、下手な試合をした場合に評判が悪くなるのだ。立会いの変化はあまり高度な相撲技ではない。そうした技で勝負を決めることが批難される。

 でも、そうした変化技で勝負が決まるのは、負けた相手が変化を見破れず、無鉄砲に頭から突っ込むからだ。つまり、相手が下手なのである。実際、優れた力士は変化されても、その動きを見極め、足を送って簡単に変化した相手を押し出してしまう。

 だから、立会いで変化ばかりしている力士の勝率は悪い。立会いの変化の上手な力士は相手を良く見ている。だから、見事にはたきこみが決まる。

 逸の城もその一人ではないだろうか。巨体を生かして相手を威圧することができるから、相手は思い切って頭から当ろうとする。その動きを予測しつつ変化するから、はたき込みがうまく決まるのだ。

 しかし、来場所からは相手も逸の城の変化を計算した立会いをするだろう。その分、相撲の試合のレベルが上がって、魅力が高まる。それでいいではないか。






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Last updated  2014.10.04 16:54:08
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