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カテゴリ:竹原市・東広島市 石塔
今年の調査は、竹原市東野・新庄・西野・忠海、三原市幸崎・小泉、東広島市安芸津・河内、豊田郡瀬戸田という広範囲にわたり、小早川氏の支配領域はもちろん、隣接する平賀氏の領域にまで及びました。
確認した宝篋印塔は、相輪37・笠41・塔身14・基礎33、五輪塔は、空風輪96・火輪211・水輪170・地輪153に及びます。 各部を完備する石塔は少なく、多くは残欠ですが、各部の最大基数からみて、宝篋印塔は41基、五輪塔は211基の存在を確認できます。 このうち宝篋印塔の基礎は、お堂の礎石として転用されることも多く、調査にあたっては、お堂の下にも注意を払う必要があります。 今回も、そうしたお堂をみつけました。 河内町の竹林寺にある本堂(重要文化財)です。 戦国時代に建てられたという本堂の礎石は、そのほとんどが宝篋印塔の基壇や基礎を転用したもので、なかには写真のような15世紀のものと判断できる基礎も使われています。 重要文化財の建物の礎石を掘るわけにもいかず、細かな測定はできませんでしたが、お堂の下にもぐりこんで調査することはお許しいただきました。 次回、あらためて細かな調査を実施したいと考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.09.19 02:05:40
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