It talks about the charm of the woman.

５月３０日からスタートした土曜ＮＨＫドラマ

「風に舞いあがるビニールシート」

ご覧になっている方いますか？


聞きなれないですが、「UNHCR‐国連難民高等弁務官事務所」

の活動をテーマにしたドラマです。


UNHCRとは...世界中の紛争や迫害によって難民となった人々とを保護し、

難民問題解決に向けて活動する国連の機関‐（番組公式サイトより）


ドラマは、世界各地のフィールド（現地）勤務を経験したエド（クリス・ペプラー）と、

キャリアアップを目指してUNHCRで働き始めた里佳（吹石一恵）が、

最初は反発しあいながらも結ばれるところから始まります。



ほどなく結婚する二人ですが、

夜、ベッドの上でもエドは昔の悪い記憶がよみがえるのか、うなされ続け、

心配してエドに触れる里佳の手を乱暴に振り払う。


里佳の表情には、困惑...寂しさ...失望感...


吹石さんという女優の作品はあまり観たことがありませんでしたが、

この作品での彼女の演技はすごくいいです。



が、それ以上に良いのがクリスさんです。


彼はＤＪとしては超有名ですが、僕の知る限り俳優としては

これが初めてではないでしょうか？



かつてフィールドでは、様々な人の死を目の前で見てきた

であろう彼の任務。




平和な日本に来た現在でも、過去の苦しい経験から逃れられない男。



彼の風貌とも相まって、すごくリアルなキャスティングだと思いました。


で、先日の第３話では、フィールドに戻ったエドが亡くなったという報告が．．．。



生前のエドに思いをはせる事務所の同僚たち。



事務所副代表役の佐野史郎さんは、コーヒーを自分で淹れるのが好きで、

エドの死の前、安否を気遣う里佳の上司・神谷（片平なぎさ）にコーヒーを

淹れながら、


「エドはブランデーを入れて飲んでいた」


というエピソードを話す。



そして、彼の死を聞いた佐野さんは、テーブル反対側のエドが座っているだろう

席に彼のためのコーヒーを置き、自分はブランデー入りのコーヒーを飲み、


（セリフはないが）「悪くないな」という表情を浮かべた直後、泣き崩れる．．．。



そこで、僕も一緒に泣いてしまいました。




「生きかたに迷う」


「自分には何が向いているのだろうか？」


「何をしたらよいのか分からない」




こんなふうに誰もが一度は思うことでしょう。



でも．．．


迷うことなど許されず、生きかたの選択肢など与えられず、

ただひたすら、一本の道を突き進むしかない．．．


エドのような人は世界中にたくさんいるはずです。



このドラマを観て思いました。




ドラマを見終った後に公式サイトにアクセスしたのですが、

その中のスタッフブログに以下の記事がありました。


2009年06月12日 (金)
風に舞いあがるビニールシート　パキスタンで


土曜ドラマ「風に舞いあがるビニールシート」は
国連難民高等弁務官事務所（UNHCR）を舞台にしたドラマですが、
現実のUNHCRで大変悲しい出来事が起こってしまいました。


パキスタンのペシャワルで９日夜、ホテルへの自爆テロ攻撃のため
多数の死傷者が出ました。


亡くなった方の中には、UNHCRの職員もお一人含まれていました。


亡くなったUNHCRの職員、アレクサンダー・ヴォルピックさんは
ドラマの第１回で、坂本が志願したのと同じ緊急ロスターの制度で
パキスタンに赴任し、事件に巻き込まれたとのことです。


紛争を逃れてきた何十万もの人が避難民となっているパキスタンの
北西辺境地域。


増え続ける避難民保護のため緊急ミッションに応じた彼の無念を思うと
胸がつまります・・・。


ベオグラードのご家族に心より哀悼の意を表し

アレクサンダー・ヴォルピックさんのご冥福をお祈り申し上げます。


引用以上。



彼らは、もう一度生まれ変わったら、またこの仕事に就きたいと

思うでしょうか？．．．。



こんなこと、平和ボケした日本に住む自分のような人間に語る資格は

無いと思います。



まとまりのない文章ですみません。