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 ここにきて、近藤正臣(山内容堂)や青木崇高(後藤象二郎)程の迫力がない福山雅治(坂本龍馬)ですが、以下は、陸奥宗光(陸奥陽之助)の絶筆、大政奉還についての口述筆記です。


 「日本の名著 陸奥宗光」(中央公論社)の中に載っている「後藤伯」というものの一部です。

中央公論社・陸奥宗光日本の名著35 陸奥宗光 【中古】afb



 この本は、割と古本屋に置いてあって、私は、南海高野線の中百舌鳥駅の天牛書店で、確か、300円くらいで買いましたが、非常におもしろい。


「 薩長二藩の間を連合せしめ、土佐をもってこれに加わり、三角同盟を作らんとしたるは、坂本の策略にして、彼は維新史中の魯粛(ろしゅく)なりきとは、近世史の定説なりといえども、彼は魯粛よりもさらに多くのことをなさんとしたるものなり。

かの魯粛は情実、行きがかり、個人的私怨を打破して、呉、蜀の二帝を同盟せしめたるに止まる。

坂本に至りては、一方においては薩、長、土の間に蟠(わだかま)りたる恩怨を融解せしめて、幕府に対抗する一大勢力を起こさんとすると同時に、直ちに幕府の内閣につき、平和無事の間に政権を京都に奉還せしめ、幕府をして諸侯を率いて朝廷に朝し、事実において太政大臣たらしめ、名において諸侯を平等の臣属たらしめ、もって無血の革命を遂げんと企てぬ。

彼もとより土佐藩の一浪士のみ、声望、もって幕府を動かすに足らざるなり。

而して彼はこのことを行うにあたりて、後藤こそ最も適当の人物にして、その沈重の態度、その壮快の弁、その大事を軽視するの大胆、而して幕府の親頼を有する容堂公の寵信を得たる、みな他に求むべからざる資格なるを見て、その経綸を後藤に説くや、彼は何の躊躇するところなく坂本の説を容れ、進んでこれを慶喜に説かんとするに至りぬ。

龍馬、すなわち勝海舟の門下生たるとき、旧交によりてひそかに幕府の若年寄永井玄蕃(げんば)を訪うて、天下の大勢、一日も政体変革の已むべからざるを説き、あらかじめ玄蕃をして慶喜を説き、もって他日後藤自ら遊説するときの地をなさしむ。

玄蕃は慶喜の寵臣にして、その言うところ、多く慶喜を動かす。

ことに慶喜、水戸の系統をもって非水戸的感情の充満したる幕府に入り、左支右吾(さしゆうご)、意のごとくならざるもの多く将軍の職必ずしも惜しむべきものにあらざるを感じたるのときなりしかば、意すこぶる動く。

後藤が慶応二年九月、福岡藤次(今の孝悌子)、神山左多衛(群廉氏)、寺村左膳氏とともに容堂の上書を携えて慶喜に謁見し、大政返上のことを勧誘したるは実にこのときにあるなり。

慶喜は意すでに決したり、しかれども幕府の将士は容易に聴かざるなり。

ここにおいて後藤伯は薩摩の小松帯刀、備前の牧野権六、芸州の辻将曹とともに、しきりに幕臣を慫慂(しょうよう)して已まず。

曰く、政権奉還は天下の耳目を一新するの一大美事なり、幕府衰えたりといえども天下諸侯の本宗なり、朝廷権を求むといえどもなお幕府を恐る、新政すでに起こるも、諸侯が推してその主座とするところのものは必ず将軍ならんと。

衆議ついにこれに決し、慶応三年十月十四日、徳川慶喜有名なる政権返上の奏議を上(たてまつ)るに至りしなり。」


 「龍馬伝」では、夢を語ることが多すぎて、分かりにくい点も、陸奥宗光の記述だと簡潔で分かりやすい。



 薩長同盟と大政奉還が戦略的に一体になっているということに、坂本龍馬の凄みと現実感覚を感じる。






 鳩山政権、仙谷政権がやったのは、薩長同盟をぐらつかせて、大政奉還をさせようとするようなもので、それでは、うまくいきません。






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最終更新日  2010年12月18日 04時48分55秒
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