元上海駐在員の　変な日記 NEO

ファミレスの隣の席の女の子達の会話が聞こえてくる。
バービー人形の話をしており、子供の頃はバービーになりたかったなんて話している。
話している人を見てみると、フォーリンラブのバービーに似ていた。
夢かなっている。。。　shanghai-kです！


駐在員のお仕事の一つにアテンドという仕事がある。
日本からお客さんや社内の人が出張する際にお世話するのである。


結構大変な仕事だ。
旅行会社の添乗員さんの苦労がうかがい知れる。

◎仕事内容
・宿泊先の手配
・日程の計画
・チケットや車、国内線の手配
・空港、ホテルへの送迎
・観光
・食事
・買い物
と多岐にわたる。

◎準備段階
・スケジュールがなかなか決まらない
・突然、訪問先やメンバーの変更が発生
・出張が延期になったり、取りやめになる
・きつきつのスケジュール
・すかすかのスケジュール(何しに来る？)
と準備段階で、様々な問題があり、いろんな人からメール電話でやりとりに追われる。

で、当日になり、
空港へ出迎え、ホテルへ行き、事務所へ行き、
訪問先へ行き、食事をし、観光をし、買い物をし・・・
というような事が数日間続く。
なぜか日曜日に帰国し、土日も休みなく、アテンドする。
ようやく帰国すると、また別の出張者がやって来る。。。
観光スポットも限られており、毎回同じ場所に行き、飽き飽きする。


英語や日本語はほとんど通じず、出張者も中国語はできないので、
ほとんど付きっきりで、間に入り交渉する。
いろいろと無茶な事を言われるが、対応しなくてはならない。。。


当然、駐在員には日常業務があり、アテンドだけしている訳ではない。
アテンド中は業務が停止してしまうので、電話で指示をしたり、
出張者をホテルに送った後、事務所に戻り作業をしたりする。


前持って、所持品の盗難には気をつけて下さいと口酸っぱく伝えているが、
財布を盗まれたり、パスポートをなくしたり(盗まれる？)
という人もいて、公安やら大使館やら出入境管理局へと走り回ったりと
いろいろなアクシデントも発生した。



アテンドも重要な仕事であるが、アテンドにより直接利益を得る訳ではない。
いろいろと気も使うし、面倒くさく、正直あまりやりたくない仕事であった。



出張者は、実際に中国を訪問し、
メディア等のフィルタを通じた情報や人づてによる情報でなく、
現地で実際に見聞きし、体験し、今まで感じていたのとは異なる
中国を目の当たりにする。
そういう人達の新しい発見なんかを見ていたり、話を聞いているのは楽しかった。


中国が好きになり、また中国に来たいと言ってくれる人が多かった。
そして、実際に仕事を持ってきて、また中国へ出張に来る人達もいた。


中国をきっかけに普段会えないような人とも会え、
日本では話せないような話もでき、交流できたのは、とてもいい経験だったし、
楽しかった。



非常に面倒くさいアテンドであったが、何だかんだ言って
とても楽しく意義のある仕事だったと思う。。。