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カテゴリ:栄養常識のウソ!
牛乳は栄養価の高い食品です。
牛乳1本(200CC)あたりの栄養価は タンパク質が約6グラム、脂肪が約7グラム、 炭水化物は約10グラム、カルシウムは200ミリグラム、 その他ビタミンの含有量も豊富です。 仮に1日に牛乳2本飲むとしましょう。 それだけで、約12グラムのたんぱく質と、 約14グラムの脂肪を摂ることになります。 これをほかの食品に置き換えると、 タンパク質は牛肉(和牛サーロイン)70グラム分、 脂肪はバター大さじ1杯強に相当します。 逆に言えば、1日の適正な栄養補強を保つためには、もう その分だけの、牛肉・バターは食べていけないということです。 このように牛乳はたちまちにして、 タンパク質と脂肪の摂取過剰につながります。 それはつまり、肥満と、肝臓・腎臓の負担の倍加を意味するのです。 現代っ子に骨折が多いのはなぜか なぜ牛乳がもてはやされることになったのでしょう。 ひとつには、昔から「牛乳を飲むと背か伸びる」という 俗説があったことが原因と考えられます。 この俗説はまだ医学的に否定されてはいませんが 間違いであると思っています。 背を伸ばすためには成長ホルモンの分泌を盛んにしてやらねばならない。 ホルモン分泌を司るのは脳神経ですが、そのエネルギー源はブドウ糖です。 すなわち、脳神経の働きを活発にするために何より必要なのは、 炭水化物であってタンパク質ではありません。 従って、背を伸ばす食品は、牛乳ではなくご飯なのです。 牛乳心棒者の間では、 牛乳にはカルシウム分がたっぷり含まれているからいい、 ということも、よく言われています。 たしかに、牛乳一本中には、200ミリグラムのカルシウムが含まれています。 しかし、それにしては、牛乳をたっぷり飲んでいるはずの 現代っ子たちの骨が弱く、骨折が多いというのは どういうわけでしょう。 それは、前にも説明しましたが 材料ばかりあっても、エネルギー源がなければ、 体の組織作りに利用されるはずもなく、 役に立ちようがないからです。 それどころか、 有効に利用されないカルシウムがたまりたまって、 やがて結石になる。 最近、若い人たちに結石が急増しているという事実が、 この間の事情を物語っています。 しかも、カルシウムの補給源としても、 わざわざ肥満につながる牛乳に頼ることはありません。 たとえば、イワシの丸干し100グラム中には 1.4グラムのカルシウムが含まれています。 ご飯と一緒にこうした干物や小魚類を摂っていれば、 カルシウムの不足を心配することなど、まるでないのです。 離乳期過ぎても“お乳”を飲むのは人間だけ 牛乳には体内の代謝機能を狂わせるという大きな弊害が あることを、見逃してはなりません。 そもそも自然界において、離乳期をすぎても、まだ“お乳”を 飲んでいるのは人間だけです。 野生動物が離乳期を過ぎて、他の動物の乳を飲みになど 行こうものなら、殺されてしまうでしょう。 赤ん坊の一定期間を過ぎれば、もう母乳は必要ないからです。 赤ん坊の時というのは、 胃や腸などの消化吸収機能が充分に働いてませんから、 ホモナイズ(消化吸収をよくすること)されているハイカロリーな お乳を飲ませて、エネルギー源にすることが必要不可欠なのです。 でも成長するに従って、胃や腸の働きもきちんとしてきて、 消化酵素も順調に分泌されるようになってからは、 それらの働きを怠けさせないためにも、 食べ物の摂取が必要になるのです。 だからこそ、離乳期というものがあるわけです。 それなのに、そうした自然の理(ことわり)に反して、 いつまでも乳を飲ませ続けたとすれば、 体内の代謝機能がいつまでたっても成長せず、 成長だってままならなくなるのは当然です。 もし、お乳が唯一無二の完全栄養食だったら、 母乳だってずっと出つづけていなければならないはずです。 ところが、一定の時期がくれば、母乳だってストップする。 それは、もう母乳は必要ない、 離乳食から食べ物を与えるようにしなさいという、 自然の理に従ったサインにほかならないのです。 しかも、牛乳のタンパク質含有量は母乳の約3倍です。 母乳で育った赤ちゃんに比べて、ミルク育ちの赤ちゃんに肥満が多いのも、 明らかにタンパク質の摂りすぎです。 牛乳、および乳製品の弊害はまだあります。 女性の方なら、特に気になることでしょう。 牛乳をよく飲んでいる人は、一目みてすぐわかります。 これは、特に40歳を過ぎると顔にシミが目立ってくるのです。 それに、肌もなんとなく黒ずんだ印象ですし、 こういう肌のトラブルは、牛乳の飲み過ぎで、 それをエネルギー源として燃やした結果生じた、 窒素の燃えカスのせいです。 タンパク質が生む体内の有害物質 牛乳も少量を料理に使う程度ならかまいませんが、 ガブ飲みすることだけは止めましょう、 特に中年すぎても美肌を保っていたいと願う女性なら、 気をつけてほしいと思います。 最後に、朝食を食べる暇がないために、 牛乳1本ですませていた方へ申し上げましょう。 もうおわかりと思いますが、 起きがけでの空きっ腹に入った牛乳は、 100パーセント燃焼にまわってしまいます。 したがって、あなたが期待されているような “栄養”はゼロになります。 内臓の負担については前に説明したとおりです。 どんなに時間がなくてもおにぎり1個を日本茶とともに食べてほしいのです。 とにかく朝食は、特に糖分の補給を心がけねばならないのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月08日 16時06分33秒
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