|
カテゴリ:作家・本
ダフネ・デュ・モーリアのある短篇を読んだ。 モーリアはヒッチコックの映画「レベッカ」や「鳥」の原作者としても有名な 女流作家である。
短篇の原題は「The Old Man」 湖のほとりに住む6人家族の生活を、近くに住む男の眼から 語るという形で話は進む。 家族は漁をしたり、散歩したり、 子どもが親元を離れたり、親元に帰ってきたり、などなどある。 そしてある日、家族は湖から飛び立ってゆく。 その家族は白鳥だったというオチである。 モーリアは、ちょっとした騙しを読者に施したのだ。
しかし、僕は読み始めてすぐにだいたいのオチは予想できた。 それは、僕が行間を読む能力に優れているとか、 とびきり感性が鋭いからではない。 短篇「The Old Man」の日本語題が「番」(つがい)だからである。 この訳者はとんでもないことをする。 アガサ・クリスティのある小説の日本語題を「語り手が犯人の物語」と、 するようなものである。
残りの短篇を読む気が無くなっている。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年12月18日 21時55分53秒
コメント(0) | コメントを書く
[作家・本] カテゴリの最新記事
|