カテゴリ:カテゴリ未分類
犯罪&事件の回顧録を結構読む。
「かい人21面相」&キツネ目男が一世を風靡したグリコ・森永事件。 実際この2社のお菓子が全く店に並ばなくなり、遠足のおやつの選択肢が狭くなって大いに困った。 読み進めると、明らかに警察側の捜査ミスが多発。 決定的な犯人確保のチャンスを上層部の判断ミスで逃がし、結局取り逃がす そしてそのまま時効成立・・・ 「踊る大捜査線」でもあったが、現場を知らない官僚(所謂キャリア組)が指揮を執るとロクな事にならない。 ドラマではなく、現実に起こった大失態。 日航ジャンボ墜落事件も衝撃的だった。 これは遺体回収を担当した現地警察官の生々しいルポ。 あれは暑い夏だった。 当時の週刊誌では千切れた腕の破片をカラーで公開し 墜落していく飛行機の中で、必死に奥様への遺書を残したサラリーマンの手帳には 当然マトモに残った死体は殆ど無く殆どが肉塊で、死体の腐る悪臭が漂う現場はまさに地獄だったハズ。 「上を向いて歩こう」で有名な歌手の坂本 九氏も犠牲者。 坂本氏の遺体は全く無く、治療痕で判明した歯の一部しか残らなかったという・・・ 奇跡的に何人かの生存者は居たけど、もう一生飛行機には乗りたくないだろう。 本当に現地回収にあたった方は、精神的にキツかったかと。 遺体確認に訪れた遺族達との対面で御礼は言われたかもしれないが、八つ当たりも相当喰らったと思う。 "現場”はこれが当たり前。 後になってノコノコ視察にきた総理やキャリア組の連中は、この過酷さが理解出来るだろうか 「現地に携わった者として、この悲劇を後世に語り継がなければ・・・」 そんな思いから書かれた一冊は難しい言葉は極力省き、漢字にも振り仮名が付いている。 飯塚刑事官(著者)に敬礼 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.09.18 10:19:33
|