「町長選挙」 奥田英朗著 文芸春秋社
法律の本など、仕事上読まなくてはいけない!?本は、どうしても必要な部分だけを読んでしまい、全体を通して読むということが少ないです。会社法など、そういう読書態度では、体系が理解できないので、意味が無いのですが、応急措置ばかりしています。ところが、興味のある小説となると話は別で、スラスラスラと読めてしまいます。最近「あっ」という間に読んでしまったのがこれです。かっ飛ばした精神科医のシリーズ第3弾で、今回はニュースで話題になった人達!?を取上げていて、フィクションと現実が絶妙に絡み合っていて、今までのシリーズとはちょっと違った印象でした。もちろん、面白くて、ちょっと力が抜けて、元気になるという今までのパターンも踏襲されていたので、安心感すら感じました。友人には、話が出来すぎている、展開がミエミエなど、あまり面白くないという人もいますが、ミエミエだって、出来過ぎだって、いい話はいい話だし、小説を読んでいる時ぐらい出来過ぎた話を満喫してもいいんじゃないかな~と思っています。まだ読んだことがない人は、是非読んでみてください。力が抜けて、ちょっぴり元気が出てます。そしてなにより笑えます。