妊婦さんは美しい!
最近どういう訳か妊婦さんによく出会う。以前私は恥ずかしいことに、胎内の赤ちゃんの指は何となく生えてくるのかと思っていた。ところが何と手になるところの一部の細胞が死滅して指が出来るらしい。彫刻の様に指と指の間の細胞が死んでいくことによって、ちゃんとした指が形成される様だ。つまり一部の細胞の自己犠牲(プログラムされているらしい)のお陰らしい。一つの精子が卵子に出会う背後にも多くの精子の犠牲(?)がある。生命が誕生して生育していく過程で、どれだけ多くの犠牲を必要としているのだろう。赤ちゃんだって当たり前の様にお母さんの犠牲の上でヌクヌク大きくなっていく。死んでいく物、犠牲となっていく物は生き残っていく物に何かを託して、自分が消えていく事に意味を感じて納得しているのだと思いたい。であるならばそのお陰で今生きている者はその命を大切にしていかないと・・・それにしてもお腹の大きな婦人が美しく思えるのは私だけなのだろうか?