カテゴリ:短編
わたしたちのクラスでは 帰りの会で、今日誰々にこんな嫌なことされた、とか 誰々が誰々にこんなことしてた 悪口言ってた、みたいな感じで 先生に人の悪さを報告、チクる時間が 設けられていた。 「はい、じゃー今日何かあった人、手ぇ挙げて~。」 先生のいつものその台詞に、心臓が跳ねる。 何故って?今日わたしは、初めてこの場を借りて 先生に、報告をしてみようと思っているから。 「…今日は誰もいないかな~?」 ドキドキドキドキ…!!! お、終わっちゃう…!!も、もう挙げちゃえ!! えいっ…!!! 「…ん、あら珍しい。じゃー梅田さん。」 挙げちゃった…!!で、でも 今日のアレは絶対に先生の耳に 届けておきたかったから…!!! 「…きょ、今日、宮元くんに…」 -えー。 -また宮元ー? -もーう… わたしの口から出た”宮元くん”と言う言葉に クラスのみんなが口々にそう声を漏らす。 「はい静かにっ!!…梅田さん続けて。」 「はい…、えっと…今日、宮元くんに… 体育の時間の後、着替え終わった後に… …スカートをめくられました。」 -えーーーーー!!!!! -やだーーーーー!!!! -さいってーーーーー!!!! -またなのぉーーー!!?? わたしの告白に、女の子たちは一斉に大ブーイング。 男の子たちは、宮元くんを見ながらケラケラと笑う。 当の宮元くんは、全く動じていない感じで 他の男の子たちと一緒になって笑っている。 もう!わたし本当に恥ずかしかったのに…!! …信じらんないっ!!! 「はいはいみんな静かにしてーーー!!」 口々に顔を合わせる女の子たちが、一斉に前を向く。 「梅田さんがこう言ってます。 宮元くん、これは事実ですか?」 「…え?まぁ、事実なんじゃないですか?」 -何それー!!! -さいってーーーー!!! 宮元くんのぶっきら棒で適当な返事に またしても女の子たちは大非難。 「なんでそんなことしたの?」 「…え、なんでってぇ…別に?なんとなく。」 -なんとなくって何よーーーー!!! -意味分かんなーーーーい!!! 「梅田さん、宮元くんにスカートめくられて どんな気持ちになりましたか?」 「…すっごく、すっごく恥ずかしかったです。」 …そりゃそうだよ。 パンツ全部見られちゃったんだもん。 「宮元くん、梅田さん嫌だったって言ってるけど?」 「え?別にいいじゃんパンツくらい。」 -ホントさいてーーーー!!!! -パンツは女の子の命なのにーーー!!! -…え?それは…。 「梅田さんは嫌だったって言ってるの。」 「へぇ、じゃあ、悪ぅございました。…くく。」 -ちゃんと謝んなさいよー!!! 「…宮元くん立って。ちゃんと梅田さんの方向いて。」 「へいへい。」 「ごめんなさいして。」 「はい、ごめんなさい、もうしません。」 そう言って、わたしの方を向きながら謝罪をしてくる宮元くん。 …でもわたしには分かった、全然反省してない。 だって目も口元も笑ってたもん。 …もうっ、ホント許せないっ!!! 「…梅田さん。これでいいかな?」 先生のその言葉に、わたしはやりきれない思いを 胸いっぱいに抱えながらも 「…はい。」 と言って席に着く。 宮元くんも、何事もなかったかのように ゆっくりと腰を下ろして、結局ただの報告で終了… かと思ったその瞬間。 「先生っ!!!」 1人の女の子が徐に席から立ち上がり 先生に向かってそう叫ぶ。上野さんだ。 「はい、上野さん。なんですか?」 「宮元くん、先生も知ってると思うけど 前にも何回も何回もこういうことしてきました!! だからいくらここで謝ったって 直らないと思います!! 絶対また同じこと繰り返すと思います!!!」 上野さんのその発言に、大きく頷くわたし。 -そうだそうだー!! -絶対そうだよーー!!! 口々に他の女の子たちも同意する。 「宮元くん、上野さんそう言ってるけど?」 「…え?やらないよ、もうやんないって、…くく。」 「……。」 絶対やるよっ!!!わたし断言できるもんっ!!! 「じゃあ上野さん。 どうすれば宮元くんは悪さをしなくなると思う?」 先生も宮元くんの態度に痺れを切らしたのか 上野さんにそんな質問をしてくる。 「…何か、罰を受けるべきだと思います!!」 「はぁ?何だよそれーーー!!!」 上野さんの提案に納得のいかない様子の宮元くん。 -さんせーーい!! -絶対それいいと思うー!!! 対照的に大賛成の意を露にするわたしたち女子。 「じゃあどんな罰がいいと思う?」 …あれ?先生だんだん乗ってきてる? よしよしっ!なんだか凄くいい傾向…!! 先生のその問いかけに、上野さんは少し迷った挙句 ちょっと恥ずかしながら先生にこう告げる。 「…お尻たたきが、いいと思いますっ!!!」 ちょっと意外な台詞に、女の子たちは一瞬ポカーン。 -…あはは!!何言ってんの上野ー!! -エッローー!!ははは!!! 男の子たちの嘲笑が、上野さんを襲う。 顔をまっかっかにして恥ずかしがりはじめる上野さん。 …せ、せっかく一生懸命になって発言してくれたのに。 可愛そう…、わ、わたし、助けなきゃっ…!! 「わ、わたしもそれに賛成です!!!」 意を決して、手を挙げながらその場で立ち上がるわたし。 一斉にわたしにみんなの視線が集まる。 恥ずかしいけど、わたしだって宮元くんに 仕返ししたい気持ちは一緒だもん!! …そんなわたしたち2人をアシストしてくれるように 「わたしも!!」 「わたしも賛成です!!!」 「お尻たたきするべきですっ!!!」 と次々に女の子たちが立ち上がり始める。 み、みんな…!!! そんな、いつもの帰りの会では見られないような 女の子たちの異様な集団一揆に 男の子たちはさすがに驚き始める。 当の宮元くんも…、ちょっとビックリしてた。 立ち上がったわたしたち女子を教壇の上から眺めながら 少し思考をめぐらせる程度の沈黙を作る先生。 「…女の子たちがこう言ってるけど 宮元くん、どうする?」 先生が宮元くんの方を向き、鋭い目つきでそう問いかける。 「あー?なんだよお尻たたきって。 …ってか尻たたきくらいなら、いくらでもやってやるし。」 そう言うと宮元くんはその場でバッと立ち上がり 「ほらよ。」と言うと、わたしたちの方に お尻を向けて、自分で自分のお尻を ぺんぺんっとたたいてみせた。 -はははははは!!!!! 一斉に湧き上がる男の子たち。 -……!!! 目くじらを立てて宮元くんを睨むわたしたち。 そんな光景を見た先生が、ついに動いた。 「はい静かにっ!!!」 少し大きな声になった先生が、声を響かせる。 「…宮元くん、立ちなさい。」 「えーなんだよもーう。」 気だるそうに立ち上がる宮元くん。 「あなたには少し、罰が必要みたいです。 ちょっと前に来なさい。」 「え、な、なんだよそれ、ヤだよ。」 「来なさいっ!!!!」 今日一番の先生の声が教室中に響き渡る。 男の子たち、わたしたち女子も さすがにそれには驚く。 目を丸くし、急に動揺し始めた宮元くんが ゆっくりと先生のいる教壇に向かって 歩き出す。 ---------------------------------------------- 1日1回ポチッとクリックしていただけると嬉しいです♪ ランキングポイントが加算されて ランキング向上に繋がります! よろしくお願いします~m(_ _)m by Kuneko ---------------------------------------------- 2/28(日) ショタスクラッチ11にて 『CFNM日記~小さな青春物語~ vol.1&vol.2』 販売予定です。 よろしくお願い致します~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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女の子のスカートをめくってパンツを見ても反省も無くふざける子には厳しいのをお願いします♪
(2010.03.03 17:04:06)
初めてコメントします。僕も高校の相撲大会で女子の前にお尻丸出しにされたときは、恥ずかしさと屈辱感でいっぱいでした。でも今になると、あのドキドキ感をもう一度味わってみたいような気がします。これがCFNMなのかわかりませんが、そんな題材の小説も期待しています。
(2010.03.05 15:19:37)
返信遅れまして申し訳ございません…。
>>miiさん コメントありがとうございます~。 程よく厳しいのを用意してます♪w ご期待に沿えればと思います~。 >>まるおさん コメントどうもです~。 相撲大会は、ある意味公然CFNMな感じですよね。 高校で相撲大会なんて、かなり恥ずかしい気がします。 オーソドックスな感じになるかもですが 書ければ書きたいと思いますー。 今後もよろしくですー。 (2010.03.11 12:31:12) |
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