今日、昨日より公開となった『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの
鉄拳』を観に行きました。
お話は、1925年の上海で、第一次世界大戦の際にヨーロッパ
で戦った中国人労働者の一人であるチェン・ジェン(ドニー・イェン
)がいた。チェン・ジェンは身を隠し、各国の要人などが利用して
いて日本軍とも癒着のあるナイトクラブのオーナー、リウ・ユティ
エン(アンソニー・ウォン)に近づき、従業員として潜入する事に
成功した。そこで働く歌手のキキ(スー・チー)とも、互いに意識
しあう関係になっていった。そして、日本軍が反日中国人を処刑
するというリストを発表した。チェン・ジェンは彼らの命を守るため
に、覆面姿で暗殺者を倒していった。更に、武道家の父親(倉田
保昭)が殺された仇を討つため、日本軍の指揮官である力石(木
幡竜)がチェン・ジェンを探しに上海へとやってきて・・・という感じ
に進んでいきました。
かつてブルース・リーが演じた『ドラゴン怒りの鉄拳』を始め、後
にジャッキー・チェンやジェット・リーなども演じてきたチェン・ジェン
(陳真)を今回はドニー・イェンが演じるという事や、昨年中華圏で
公開された時から気になってもいた作品なので、日本で公開とな
ってとても楽しみにしていました。
アクションに関しては、ドニー・イェンがアクション監督を兼ねている
事もあり、キレが良くて安心して観られました。今まで観た数々の
出演作の中で、今回は特にアクションの美しさに拘って撮影して
いるように感じました。
ただ、元々の話の内容からして仕方ない事なのですが、ここ近年
の映画の中では特に戦前の日本を悪く描いているところが気に
なりました。確かに、侵略していた史実があり双方の解釈や認識
に相違点があるとも思いますが、ここまで日本が悪者に描かれて
いると、観る人によっては現代の日本に対しても新たな敵意が芽
生えてくるのでは?と懸念を感じました。
あとは、日本の武道などが中国側の感覚で作られているようなの
で、いろいろな武道が混ざって描かれていたり、日本人の文化の
意識からしてそれはないのでは?と思う描写もあったので、もう少
し日本側の感覚も取り入れて作って欲しい印象でもありました。
作成日時 2011年9月18日 23時34分17秒
訂正:
ジャッキー・チェンは『ドラゴン怒りの鉄拳』の続編にあたる『レッ
ド・ドラゴン/新・怒りの鉄拳』に出演していますが、チェン・ジェ
ン(陳真)が死んだ後のお話なので、別人の役を演じていました。
申し訳ないです。
(K)