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カテゴリ:気持ち・自分の気持ち・人への気持ち
「スーパーX」とは、自衛隊が開発した首都防衛用空中移動要塞で、対暴徒鎮圧やテロや、核攻撃に対しての移動指令基地の役目を負っていたのである。形態はずんぐりとしており、亀や古生代の動物のようである。前面部には強力サーチライトが収納され、本体下部には、上昇やホバーリングに使用する三基の多羽ファンが装備。移動用車輪の付いた砲塔が三門内蔵されている。両側にはミサイルハッチが装備され、上部が競り上がり、多種の弾頭を発射出来る。対ゴジラ戦では、ゴジラの体内での核分裂を制御しゴジラを弱体化するためカドミウム弾が使用された。 奇しくも、東京に上陸したゴジラと新宿副都心で戦闘をすることとなったスーパーX。が、本来の使用目的とは違ったため、善戦するも最後はゴジラにより倒されたサンシャイン60の下敷きとなり破壊された。 この戦闘場面で、サンシャインビルの裏側に潜む何かを察知したゴジラがサンシャインビルの真ん中に放射能火炎で巨大な穴を開け、爆発が治まるとその穴の向こうにスーパーXがいるというシーンが秀逸。ゴジラにとって、スーパーXの形が古代の海にいた生物を彷彿とさせたのか、ゴジラは異常にスーパーXに攻撃をする。 前回のラストシーンで三原山の火口で眠りに着いたゴジラ。だが、「ゴジラVSビオランテ」で愚かな人間の手により三原山の火口から再びゴジラは出現した。対するはゴジラ、人間、バラの細胞の融合生物ビオランテ。ゴジラ細胞を有する植物であり、またゴジラの分身でもある。そして、対ゴジラ用に開発されたスーパーX2。 前回のスーパーXの弱点や欠点を補うべく、無人機とし、防衛庁より無線コントロールされる。フロント部分が開いて展開し、ゴジラの放射能火炎を跳ね返すダイアモンドミラーを装備。ゴジラを一度は撃退するも、ダイアモンドミラーがゴジラの度重なる攻撃により耐久性が落ち、修理のためドック入り。修理中にゴジラ出現のため、未完成のまま出撃し、ゴジラに破壊される。 完全な対ゴジラ用としていたため、劇中では、武装は主にミサイル。スーパーミラーだけでゴジラ撃退を考えていたようだ。 対ビオランテ以後、スーパーX系列の機体はしばらく製作されておらず、その後、国連により設立された「Gフォース」の対ゴジラ兵器「メカゴジラ」や、「モゲラ」の登場により、スーパーXの活躍は遠ざかる。「ゴジラVSデストロイヤー」で宇宙より飛来したスペースゴジラ(スペースゴジラの発生にはビオランテのG細胞が宇宙空間へ飛び散った事と関連があるらしい)との戦いで体内の放射能が臨界点に到達しつつあるゴジラが香港に出現。「ゴジラVSデストロイヤー」では、ゴジラの体内温度をさげメルトダウンを阻止するため、冷凍ビーム搭載のスーパーX3が、対ゴジラ兵器を失ったGフォースに代わりに出撃。 無線コントロールから有人飛行に変わり、前作のスーパーX2に翼を付けスマートなデザインとなった。冷凍ビームで、ゴジラを海上で凍らせたり、メルトダウンを始めたゴジラに対し少しでも遅らせるべく、活躍した。 スーパーX不在時の「ゴジラVSモスラ」ではメーサー殺獣光線搭載の戦車やジェットヘリも神奈川の丹沢山渓でゴジラに対し活躍していたのである。 メーサー光線車系列の方が、スーパーXより、はるかに長い歴史を持っているのである。だから今でも、出てくると、ゴジラ映画ファンは喜ぶのである。 「VSデストロイヤー」と「VSビオランテ」は、話がリンクするのだ。スーパーX2の指揮権をもっていた自衛隊の士官はスーパーX3で出撃しているのだ。劇中では、名前は言わずあの男という台詞でしかないが、ビオランテ戦で活躍した士官役を、高島兄弟が演じている。ビオランテでは弟さん、デストロイヤー戦ではお兄さんが、同一人物を演じている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.02.10 10:09:00
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