テーマ:政治について(19804)
カテゴリ:戦争と平和
今日も限界反米自称おリベ様の佐原さんがウクライナ戦争について無茶苦茶なロシア擁護と反米をかっ飛ばしているので、ツッコミを入れていきましょう。
背景にはロシア包囲網としてNATOを利用した米国の存在 https://plaza.rakuten.co.jp/bluestone998/diary/202203230000/ >防衛ジャーナリストの半田滋 半田滋を防衛ジャーナリストとか呼ぶのは同業者や真面目な軍事アナリストに対してとてつもなく失礼だと思うのですが、まぁこの肩書で週金なんぞに寄稿しそうなのこの人くらいですしねぇ……清(ピー)とかでもそこまで見境はないでしょう。文(ピー)ならやるか……? >北大西洋条約機構(NATO)の東方拡大を自国に対する脅威と明記。 いくら脅威でも、独立国であるウクライナに対して「NATOに加盟するな」などと言うのは完全な内政干渉ですし、まして軍事侵攻でそれを覆そうなどとするのは、ロシアが安全保障上の脅威だからNATOに加盟したかったウクライナの正しさを自分で立証してるようなものでしょう。 半田もそうですが「ロシアもまた他国の脅威になっている」と言う観点がすっぽり抜けてるのは何なんでしょうかね? >冷戦初期の1949年、ソ連の脅威から西側諸国を守る目的で発足した軍事同盟のNATOは、91年のソ連崩壊とともにその役割を終えたはずではなかったか。 終えてません。そもそもNATOには二つの目的があり、一つは対ソ軍事同盟ですが、もう一つ欠かせない役割として「ドイツの封じ込め」があります。 二度も大戦を引き起こした油断ならぬ信用もできない国ドイツ。これを集団安全保障の枠組みに組み込んで飼いならす事は、フランスを筆頭とする欧州諸国の大命題です。「日本と違って戦争を反省している欧州の優等生ドイツ」というおリベ様の幻想に浸っている半田や佐原さんは信じないでしょうけど。 >一番の理由は米国がNATOをロシア包囲網として積極的に利用したからではないだろうか。 はい、ここで「アメリカのせい」になるところがバカの証拠です。 NATOの法的根拠である北大西洋条約は、アメリカの合意が無くても加盟国が脱退する事が可能です。 北大西洋条約(政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所) https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/docs/19490404.T1J.html >第十三条 >締約国は、この条約が二十年間効力を存続した後は、アメリカ合衆国政府に対し廃棄通告を行つてから一年後に締約国であることを終止することができる。アメリカ合衆国は、各廃棄通告の寄託を他の締約国政府に通知する。 実際フランスが軍事分門からは離脱(1966~2009)していた事もありますが、欧州諸国がNATO解散と言う方針を選択しなかったのは、結局のところ「ロシアが信用できない」と言う点にあります。欧州諸国、特にドイツはこの駄文中にもあるように天然ガス等のエネルギー資源をロシアから購入するなど、ロシアをグローバリズムの中に取り込もうとしましたが、今回のウクライナ問題でも再三プーチン政権が行ったように、ロシアは資源供給の停止をちらつかせて欧州諸国の対ウクライナ政策を覆そうとしました。 ロシアはビジネスパートナーになるのではなく、資源供給を通じて欧州諸国の生殺与奪の権を握ろうとしたのです。結局ロシアを信用しきらなかった欧州諸国の懸念は正しかったわけです。 >米国は02年、冷戦時のソ連との間で締結した弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約を一方的に破棄した。ロシアなど他国の弾道ミサイルは迎撃し、自国のミサイルで相手国を脅すことを可能にした >冷戦期のソ連との問で締結した中距離核戦力(INF)全廃条約も破棄。 >軍縮条約を次々に破棄し、核抑止のハードルを都合よく下げてロシアを窮地に追い込んだ。そんな米国を信用しろという方が無理だ。 はい、米ロ関係しか見えない節穴以下の狭い視野しかないから、こういう馬鹿な事を書くことになります。ABM制限条約やINF全廃条約の破棄の最大の理由は、北朝鮮の弾道ミサイル保有です。ついで中国の弾道ミサイル戦力の増強。 ついでに言うと、2010年以降ロシアは巡航ミサイルの開発を進めるなど、度々アメリカにINF全廃条約に違反すると指摘される行為を繰り返していました。 >経済の回復とともに「旧ソ連の復権」が現実化するおそれがあるとみた と言うアメリカの懸念は正しかった事になります。半田も佐原さんも意図的に無視してますが、NATOの拡大は「きよくまずしいロシアをじゃあくなアメリカがいじめた」とか言う話ではないのですが、反米を拗らせるあまり、アメリカに対抗してる側の悪事に目をつむるからこの手の人たちはダメ人間なんです。 >ロシア包囲政策で起きうる武力紛争に際しては国内の軍需産業に利益をもたらすことが出来るからである。 で、軍需産業が儲かる? 代わりにこの戦争で世界経済は大混乱となり、ウクライナからは一千万人近い難民が出て、この対処だけでも欧州諸国は大損害なわけですが。 軍需産業を儲けさせるためだけに、他の産業を全て犠牲にするような馬鹿野郎な政策をとるわけがない、という事が理解できず、トヨタ一社にも劣る零細産業の軍需産業がアメリカを支配してるとか思ってるから、佐原さんはダメ人間なんですよね。佐原さんが妄想してる悪のアメリカに近い事をやってるのはロシアなんですけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.04.13 18:33:42
コメント(0) | コメントを書く
[戦争と平和] カテゴリの最新記事
|
|