カテゴリ: F1 / 情勢
チャンピオンシップの運営ルール、【コンコルド協定】にまつわるせめぎ合いに続き、今日はレースそのものの在り方に大きく影響を与えそうな事情についてのお話です。 かなりの数の新ルール&レギュレーション(※1)の下で実施された今シーズンに負けず劣らず、来年も大きな変更が実施される模様です。 今シーズンまで3リットルV10を認めていたものが2.4リットル8気筒へと縮小、最高速が抑えられる方向へ制限されるのだけど、トヨタのテストドライバーによる最新のテスト走行後の感想によると、 「明らかに馬力が落ちているけど、ひどくはなく、いい感じ。」 とのことで、迫力の点ではひと安心な模様です。 【ノックダウン方式】(※2)といういかにもレース向きな呼称が使われていますが、不正を防ぐという点において欠陥が指摘されていて、その導入の可否については未だに異論が多いようです。 この方式が採用されれば、遅い車や故障車はその後の展開による逆転などのチャンスもなく、後方からのスタートになってしまいます。 タイヤ交換が復活する模様ですが、エンジン交換禁止ルールと同様、ドライバーだけではなく、チームクルー(裏方)にとっても今シーズン以上に厳しいルールとして影響すると思うのですが、どうでしょうか。 (記事右上の画像は、エンジントラブルに泣かされる印象の強い、悲運の天才ライコネン(マクラーレン・メルセデス)のキャップ。右の画像は、フェラーリブランドのストップウォッチ、その名もホッケンハイム。) チャンピオン経験者が三人揃って有力チームに在籍(※3)し、さらには来年度のシートを確保している優勝経験者が合計10名(チャンプ3人を含む)にものぼるため、激戦必至な状況です。 (画像はアロンソの'04ヘルメット1/2レプリカ。チャンピオンになる前年に使用したもののハーフサイズの複製品で、ナンバー8の印刷が見えます。) 中でもライコネン、モントーヤら、シリーズチャンピオンへの可能性が感じられる優勝ドライバーに加え、引き続きホンダをドライブするバトン('04ランク2位)のように、次代のチャンピオン候補と目されるドライバーが目白押しで、帝王シューマッハーや、安定度抜群のアロンソらといえども、シリーズ制覇の道程は遠いのではないでしょうか。 F1新チーム・新体制へ続く>> ※1(1周タイムアタック。1イベント1エンジン。タイヤ交換不可。空力制限等。) ※2 (15分間のセッションを2回行い、それぞれタイムの遅い順に後尾から5台ずつが脱落。残った10台が20分間の最終セッションを行い、そのタイムでグリッド上位10位を決定する。) ※3 (M・シューマッハー(フェラーリ)、J・ビルヌーブ(BMW)、F・アロンソ(ルノー))
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Last updated
2006.01.09 21:49:30
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