ダニエル・ピンク『ハイコンセプト』1 ~必要なのは、「笑い」「物語」「比喩」!?
このブログではたまに、僕が読んでよかった本を紹介しています。皆さんの役に立てば、という思いと、自分が忘れないために、という目的の2つがあります。ところが「読んでよかった本」が、あまりにもたくさんあるんです。僕の本置き場には、「これはブログで紹介しなきゃいけない!」と強い思いにとらわれた本がたまっていきます。あまりにもたまりすぎたので、そろそろ、その中から一冊、紹介します。『ハイ・コンセプト 「新しいこと」を考え出す人の時代』(ダニエル・ピンク著、大前研一訳、三笠書房、2006)これは、ビジネス書の中でも、バイブルみたいな本らしいです。本の中心的な話題や主張については、ほかのブログなどですでにたくさん取り上げられていると思うので、そこは省きます。あくまでも、個人的に印象に残ったところを、挙げます。==============================『ハイ・コンセプト』1(・のあとの太字は、本書からの引用、 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)・組織内で最も優れたリーダーとされる人たちには「おもしろい人物」が多いという。 「おもしろい」リーダーたちは、普通の管理職と比べて、3倍もよく笑うらしい。 (p115より)この本はけっこう「笑い」の効用について謳っています。 大事だと思います。 でも、深刻になると、すぐに忘れてしまいます。 そうか! 深刻な場面でも、「笑い」を忘れないというのが、 問題解決の、ひとつのキーなんだな。(^^) ・人は生きるために食糧よりも物語を必要とすることもあるのです。 (p191 バリー・ロペスの言葉)このあたり、もっと追究したいテーマです。 「人は、物語を必要とする」 なんか、わかったような、わからんような。 心理療法で、ナラティブ・セラピー(物語療法)というものがあります。 そういう手法に、実はかなり興味があります。 自分の人生を振り返っても、「物語」が与えた影響は強い、と思います。・「自己理解の大部分は 自分の人生を意味あるものにしてくれる、 自分にふさわしい比喩を探すことにある」 比喩を理解すればするほど、自分自身の理解も深まるのだ。 (p222 「 」は、言語学者ジョージ・レイコフの言葉)なんか、かっこいい! 小学校教師ですので、「国語」を授業で教えているわけですが、 たしかに、「比喩」を理解することが、「意味」を理解することにつながる、という気はします。 キリストやお釈迦様は比喩(たとえ話)がとても上手だったので、人々は彼らの話がとてもよくわかったのだと思います。「わかる」ということは、すなわち「比喩」によってなされるのです!==============================そういうわけで、なんとなく印象に残ったところを3つ紹介しました。本の性格を表している個所ではなく、あくまでも部分的な箇所なので、あくまでも参考程度にしてくださいね。次回はこの本のp277以降、「ゲーム」の効用を謳ったところがありますので、そこからもう少し引用して、コメントしたいと思います。p277には、「米軍が『テレビゲーム』を作ってやらせる意図」という、意味深な見出しがついております。僕は、「ゲーム」はうまく利用すれば非常に価値のあるものだと思っていますので、このあたりはちょっと詳しく紹介したいと思っています。では、また次回! (^0^)