破邪顕正
狂信集団の手口
近年、宗教に名を借りた集団が高校生などの若者を狙って強引な勧誘を繰り返し、大きな社会問題になっている。
勧誘や脱会のトラブルをめぐり、全国の警察に寄せられた相談は、昨年上半期だけで約600件。警察は厳重な注意を呼びかけている。
先日も、構成員の少年が、脱会の意思を伝えた男性に、首を絞めるなどけがを負わせ、傷害の容疑で逮捕。教団の施設が家宅捜索を受けた。
「近い将来、大地震や戦争が起こり、日本は滅びる」などと、根も葉もない
「作り話」で人々の不安を煽り
「入会しないと不幸になると」と脅迫する――これが勧誘の手口。
そして教祖への
“盲信的な依存”“絶対的な忠誠”が特徴だという。
米国の著名な仏教研究者クラーク・ストランド氏は
「カルト文化では、誰かを師として崇める時、自分は取るに足らないものとして無力化される」と指摘する。
「学会員は、あくまでも自分が自分の人生のイニシアチブ(主導権)を握っている。むしろ、池田会長を師とすることによって、自分たちがより強靭になっている」(同氏)と世界の知性が讃える日蓮仏法の
「師弟」とは、完全に真逆の暗黒教団なのである。
人々を脅したり、騙したりして、盲信や狂信に駆り立てる輩は、宗教界だけに限らない。
事実無根のデマで騒ぎ、国民の不安を煽り、票をかすめ取ろうとする政治屋も”同じ穴のムジナ”だ。
青年部員が大笑いして曰く。
「法盗人とならぬ、票盗人だな!」
(大石有城)