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カテゴリ:family
春休みに帰省しようと思っていた息子が、震災のせいで帰って来る事が出来ず、
家族に連絡も取れなくて不安な日々を下宿で一人過ごしていた分、 ゴールデンウィークに1週間だけようやく帰省する事が出来たのですが、 当初、連休と震災中と言う事もあり、飛行機の予約が思うように取れなかったのです。 何とかその週の日曜の便が取れたのですが、その前の金曜日に医療実習の授業があると言う事で、 事情を話し、家に帰ってきたいと頼んだらしいのです。 ところが「家が被災していないなら、普通の欠席だ」とのたまったそうです。 確かに、家はかろうじて津波に飲まれる事はありませんでしたが、 一時は全てのライフラインがストップし、家の中もめちゃめちゃになったのです。 親戚も4人流され、うち一人はいまだに行方不明です。 それでも、被災当初から、家がある者に物資はやらないとか、援助の対象にはならないといわれ続けてきました。 家があったって、食べ物や日用品が無いのは同じだった。 ガソリンも無かった。 旦那の会社は収益が無くなった為、給料も半分以下になった。 それでも、地元の情報を伝えねばと連日夜中までただ働きをしてきた。 自分で言うのおこがましいけど、本当に大変だった。 その状況は今でも変わっていない。 だから、国公立の大学や高校に関しては、学費や入学金、諸費用の免除や、 教材の援助等様々な支援が広がった。 それなのに、息子の大学の担任は「家があるなら被災じゃない」と言わんばかりの発言である。 更に、「家が被災してなら、医療実習も受け入れ先が国内ではないかもしれないから、海外へにするか?」と言ったらしい。 震災後からずっと言われてきた 「家があるならどうにかしろ」 確かに、全てを流された人からしたら 普通に家があるのは被災じゃないのかもしれない。 でも、避難所にいる人達は、確かに不自由で不安な毎日であるのは痛いほど知っている。 でも、様々な支援を受け、食事を与えられ、芸能人が慰問し 物資を受け取り、生活が保障されている。 でも、家がある人間は、一切何もない。 それどころか「被災していないくせに」と言われる・・・ 決して甘えるわけじゃないが、 せめて、出れなった授業の補習とか・・・すこしだけ温情をかけてもらうわけには いかなかったんだろうか。 そうしても駄目だと言うならそれでもいい。 ただ 「家があるんだったら」という事は言って欲しくない。 これは私のわがままなんだろうか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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