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カテゴリ:徒然奇2
「今週末、害虫駆除を実施しますので食器類には包装等をして下さい」
金曜の夕方流れた放送だ 片岡さん 「昔、鈴虫おじさんって呼ばれた課長がいてな・・・」 その鈴虫おじさん 秋になると鈴虫を持ってきて 「良いだろう、気持ちが良くなるよな」 そういいながら増える鈴虫を 「子供に持っていきなさい」 と部下に分けていたらしい 「良い人だったよなあ」 とは片岡さんの弁 その鈴虫課長 例の害虫駆除の時に鈴虫を持って帰り忘れた 翌週には鈴虫は全滅だ(皆も気付いてやれよ) 「こ、こ、これは」 「課長。持って帰らなかったのですか」 「だってよ~」 「だってって」 「鈴虫は害虫じゃねえ」 害虫じゃねえ 害虫じゃねえ 害虫じゃねえ 害虫じゃねえ 殺虫剤にそんな判断はできないって 「か、可哀想ですねえ」 ゲラゲラ笑っている俺たち 疲れている金曜の夕方には最高の笑いだ 「お、ちょっとうちに電話しなきゃ」 俺の前に座っている先輩が電話をしだした 「もしもし。おう、俺だ えっ?誰だって だから俺だよ 分からない。ほれ、俺だ俺 分からないってあんたの息子だろう」 電話が終わった後、俺たちは更に爆笑だ 「ひでえよな。全然分からないんだぜ」 と先輩 「いやいや。オレオレ詐欺に引っかからないためにちゃんとしているんですよ」 片岡さんがフォローする、涙目で 「それがな この間も家に電話がきて はいはいって出たら 『お前誰だ』 って言ってがちゃっと切るんだよ、うちの親父」 一同更に爆笑だ 「それはオレオレ詐欺の上を行ってますね」 片岡さん 「ただのワン切りより酷い」 後輩 「ひどいだろう」 先輩も泣き笑いだ 「俺だ」 「あら777」 家に電話をするとお袋が出るが簡単に俺の名前を言う 「それじゃあ、駄目だろ」 俺がそう言うと 「大丈夫。この間本当のオレオレ詐欺がきたんだけどね・・・」 「俺だ、オレオレ」 詐欺師集団だ 「どちらの俺様ですか」 「俺だよ、ちょっと変わるから」 そうして警察だか弁護士だかが出てきたそうだ 「・・・ということで示談金を振り込んで貰いたいんですよ」 と、パターン 「はあ、そうですか うちの息子ならうちにお金が無い事を知っているはずなんですけどね」 「いやいや、そういう話ではなくてですね、お母さん」 「結構ですから。息子には“死になさい”と伝えてください」 「本当にそれで良いんですか」 「はい。“きっちり死になさい”と伝えてください」 「おっかねーー」 小声でそういう声がしてゆっくり切られたそうだ 「あっはははは。おかしいよね」 お前、本当にそうなっても同じ事いうだろ 人気blogランキングへ くる天 ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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