|
カテゴリ:言霊&spirits
2013,10,25,初版、中公文庫、336頁、(1999、新潮文庫上梓)、森まゆみ、著、1955ー東京生、早大卒、かって地域雑誌の「谷根千」を発刊した地元出身の作家。古い本で時代もまた明治なのでいつもながら歴史もので整理してたらで。団子坂、無縁坂、暗闇坂など明治の文豪たちが暮らした東京の坂のある町を往来した25人の創作の軌跡と家族の肖像を詳しく探るもので、場所柄当時の東大、芸大周辺の本郷や池之端,浅草などがいろんな風俗とともに蘇る。不忍池は競馬場があり、新宿中村屋の元祖たち,藪蕎麦発祥の地、田端文士村交流のサトウハチローたちで名曲や名文のトーンか゛低く流れているよう。動物園園長や山車まで、露伴、白秋、康成、円朝、渡辺銀行を軽快なタッチでものがたり、今昔かなり変われどいつものブラリコースの風景もひと味違って見えるかも。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[言霊&spirits] カテゴリの最新記事
|